夢は「双子でプレーオフ」 女子ゴルフで話題の岩井姉妹、2022年に立てた逆襲プラン
「チーム岩井」が立てた2022年の戦略とは
だが、終わったことをいつまでも悔やんではいられない。2022年シーズンはステップ・アップ・ツアーが主戦場になることを受け入れた上で、「チーム岩井」は事務所のマネジャーとともに下記の戦略を立てた。
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<1>前半戦に可能な限り出場
1シーズン最大8試合の主催者推薦出場をできるだけ使い、メルセデス・ランキングのポイントを稼いでいく。
<2>リランキングで後半戦の出場権を獲得する
シーズン19試合目のニッポンハムレディース(7月7~10日)終了時、シード選手及び当該年度優勝者以外は、メルセデス・ランキングのポイント順に並び替えられる。このリランキングで後半戦出場権の獲得を目指す。
<3>稲見萌寧の成功例を手本にする
18年度のプロテストに合格した稲見は、同年の最終QTに進めず、同ランキング103位で19年シーズンを迎えた。しかし、前半戦7試合に出場し、1012万7333円を獲得。リランキング14位に入り、後半戦の出場権を獲得した。
昨季賞金女王の稲見も、初めてのQTでは失敗していた。しかし、19年シーズンの前半戦7試合で3試合は予選落ちも、残り4試合は9位、29位、5位、3位と上位に入っている。そして、後半戦へとつなげている。つまり、岩井姉妹も、同様にトップ10入りなどの結果が求められる。
文字通り、1試合も無駄にはできない状況。だが、出場した試合でトップ3に入れば、次戦の出場資格を得ることも踏まえ、姉妹は「試合に出られたら、必死になって頑張りたいです。そして、レギュラーツアーで優勝したいです」と声をそろえた。
昨季もプロデビュー後、明愛はツアーに5試合、千怜は4試合出場もトップ10入りはない。ともに結果を残したステップ・アップ・ツアーとの「差」も痛感している。
明愛「私が言える立場ではないですけど、ステップは楽しみながらプレーできましたが、レギュラーツアーは常にバチバチで、1打の重みがとても大きい。それを感じました」
千怜「会場の雰囲気が違いますし、レギュラーツアーはグリーンを含めて難しいセッティングになっています。やはり、慣れている選手の方が有利というのを感じました」
だが、状況でもプロの価値は結果で決まる。2人には新人ながら数多くのスポンサーが付くなど、注目度、期待値は高いままで、足踏みをするつもりはない。