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賞金総額は50億円? 井上尚弥、米関係者の間で参戦が噂される「WBSS」とは

井上尚弥(大橋)がWBO世界スーパーフライ級王座を返上すると発表したとき、残念に感じたファンは米国にも少なくなかった。今のスーパーフライ級にはシーサケット・ソールンビサイ(タイ)、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、ジャーウィン・アンカハス(フィリピン)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)といった強豪がひしめいている。メガケーブル局のHBOが軽量級に力を入れていることもあり、スーパーフライ級に残っていれば、様々な好カードの実現が可能だったからだ。

井上尚弥【写真:Getty Images】
井上尚弥【写真:Getty Images】

“真の世界進出”へ、注目の一大イベント…米記者「世界的スターになる絶好機」

 井上尚弥(大橋)がWBO世界スーパーフライ級王座を返上すると発表したとき、残念に感じたファンは米国にも少なくなかった。今のスーパーフライ級にはシーサケット・ソールンビサイ(タイ)、ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)、ジャーウィン・アンカハス(フィリピン)、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)といった強豪がひしめいている。メガケーブル局のHBOが軽量級に力を入れていることもあり、スーパーフライ級に残っていれば、様々な好カードの実現が可能だったからだ。

 しかし、バンタム級に上がったら楽しみがなくなるわけではもちろんない。118パウンドがリミットのこの階級にも好選手はいる。世界タイトルを持っているのは、WBA、IBFの統一王者ライアン・バーネット(英国)、昨年11月の初防衛戦で世界戦史上最短の11秒でKO勝ちを飾ったWBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、 そして5月25日に井上が挑むWBA世界バンタム級正規王者ジェイミー・マクドネル(英国)。さらに23日には、フィリピンの新鋭レイマート・ガバロが18戦全勝(16KO)のままWBA暫定王座に到達した。

 また、体重超過で王座を剥奪されたが、山中慎介(帝拳)への2連勝で知名度を上げた前WBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)もバンタム級残留を公言している。井上が首尾よくマクドネルを下して3階級制覇を成し遂げたとして、その後にはどんな路線を進むのか。誰と対戦すれば、軽量級の範疇を凌駕するようなビッグファイトになるのか。

「個人的には井上対ネリこそが現在のバンタム級で考えられるNo.1ファイトだと思う。ネリの薬物、体重超過問題で日本国民が憤慨し、この試合にはストーリーラインが出来上がっている。実現すればとてつもない話題になる。ネリは前に出てくる選手だから、井上とはボクシングのスタイル的にも噛み合う。井上がネリを叩き潰せば、井上はほとんど国民的なヒーローになるはずだ。MLBのイチロー、野茂英雄といったレベルじゃないにせよ、日本中の誰もが知っているスーパースターになるんじゃないか」

 フィリピン系アメリカ人で、アジアのボクシングに精通するリングマガジンのライアン・サンガリア記者はそう述べる。山中慎介(帝拳)との2連戦でネリのダーティなイメージは定着しただけに、確かにこのカードは勧善懲悪の分かり易いファイトになる。井上が“悪漢退治”に成功すれば、英雄として称えられるのだろう。

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杉浦大介

1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。

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