「日本代表のラグビーは面白い」 稲垣啓太が力説、23年フランスW杯4強への新たな挑戦
合宿では“2勤1休システム“など新しい取り組みにも着手
ジョセフHCは、この合宿スタート時の選手のコンディションについて、「フィットネスといっても、そこはランニングの部分だけだ。ここからしっかりコンタクトやファンクションの部分に取り組んでいかなければいけない」と冷静に評価しているが、昨年に続き、いわゆる強豪国の中で唯一といっていいほど活動時間、対外試合で遅れをとる日本が、“十分な身動き“が取れない中で工夫した対策で奮闘している姿が浮かび上がる。
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チーム内で選手、コーチ陣が共有しようとする“ジャパン・スタンダード“だが、稲垣はこうも指摘する。
「新しいものは取り入れていく必要はあると思います。既存のスタイルでずっとやっていても成長はないですし、いいものは取り入れたほうが絶対にいいと思いますから。じゃあ、そのいいものは何かという部分で、まだ模索は必要だと思います」
宮崎では、他にも新しい取り組みに着手している。従来は1週間前後を1単位に考えていた練習スケジュールに、2日練習して1日はオフにする“2勤1休システム“を導入。心身両面でのリカバリーと同時に、選手個々やユニットとして頭を鍛え、共通理解をさらに深める時間を作るためだ。
新主将の下で挑戦を再開した第2次ジェイミー・ジャパン。自分たちのスタンダードを見据え、新たなスタンダードを見つけ出す2年間の旅が始まろうとしている。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)