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「日本代表のラグビーは面白い」 稲垣啓太が力説、23年フランスW杯4強への新たな挑戦

合宿では“2勤1休“のシステムにも着手している
合宿では“2勤1休“のシステムにも着手している

合宿では“2勤1休システム“など新しい取り組みにも着手

 ジョセフHCは、この合宿スタート時の選手のコンディションについて、「フィットネスといっても、そこはランニングの部分だけだ。ここからしっかりコンタクトやファンクションの部分に取り組んでいかなければいけない」と冷静に評価しているが、昨年に続き、いわゆる強豪国の中で唯一といっていいほど活動時間、対外試合で遅れをとる日本が、“十分な身動き“が取れない中で工夫した対策で奮闘している姿が浮かび上がる。

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 チーム内で選手、コーチ陣が共有しようとする“ジャパン・スタンダード“だが、稲垣はこうも指摘する。

「新しいものは取り入れていく必要はあると思います。既存のスタイルでずっとやっていても成長はないですし、いいものは取り入れたほうが絶対にいいと思いますから。じゃあ、そのいいものは何かという部分で、まだ模索は必要だと思います」

 宮崎では、他にも新しい取り組みに着手している。従来は1週間前後を1単位に考えていた練習スケジュールに、2日練習して1日はオフにする“2勤1休システム“を導入。心身両面でのリカバリーと同時に、選手個々やユニットとして頭を鍛え、共通理解をさらに深める時間を作るためだ。

 新主将の下で挑戦を再開した第2次ジェイミー・ジャパン。自分たちのスタンダードを見据え、新たなスタンダードを見つけ出す2年間の旅が始まろうとしている。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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