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51歳でツアー初V飾った苦労人プロの想い「シニアでピークが来た。諦めなくて良かった」

過去の自分を「ハングリーさが足らなかった」と反省し、日々、精進する森田徹【写真:柳田通斉】
過去の自分を「ハングリーさが足らなかった」と反省し、日々、精進する森田徹【写真:柳田通斉】

勤務していたゴルフ場を離れ、練習時間を確保

 ツアープロとしてのリスタート。今季シーズン入りする直前、森田は長く勤務した袖ヶ浦CCを離れることにした。プロとして練習時間を確保し、本気で上を目指すための決断だった。そして、出場2戦目のノジマチャンピオンカップ箱根で8位とトップ10入りを果たした。その後は上位に入れない試合が続いたが、マルハンカップ太平洋クラブシニアでは、第1日で6アンダーの首位スタート。このワンチャンスを生かして、優勝カップを手にした。

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「反響はものすごいです。袖ヶ浦CCの方々、しばらくぶりの人からもたくさん連絡をいただきました。海老原さんに連絡したら、『お前、よくやったな~』と言ってもらいました。それは本当にうれしかったです」

 この1勝で、来季いっぱいのシニアツアー出場権は得た。一方で危機感も抱いている。

「来季になれば、横尾(要)、宮本(勝昌)、久保谷(健一)といった実績のあるプロもシニアツアーに参戦してくると思います。その中でいつまでやれるのかという思いもあります。彼らと戦えるのは幸せなことではありますが」

 不安を解消するのは練習しかない。決めているのは、「クラブは毎日振る」「トレーニングはしない」だ。

「ゴルフの調子は、いつどうなるか分からないものです。例えば、優勝した次の試合ではドライバーショットのイメージが湧かなくて、飛距離が50ヤード近く落ちたホールもありました。そうした状況を少しでも減らすにはクラブを振っていくしかない。海老原さんから教えてもらった竹ぼうきを振る練習も、体全体を使ったスイング感覚を維持するために、たまにやっています。トレーニングについては、クラブを振っていれば十分なので一切やりません。この年齢で無理してやっていくとケガにつながります。今の私にとって大事なのは、コロナにならないこととケガをしないことですから」

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