レース前にセレモニー「感謝しかないですね」

　計200周のレースで大逆転のシナリオを描く。予選が行われた先週末は気温が高かったが、28日の最終練習走行は雨が降って気温が一気に下がった。決勝の30日は少し気温が上がるが、例年に比べると涼しい気候になるという。日毎に変わる環境に適応することも必要不可欠だ。

【注目】育成とその先の未来へ　野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

◇決勝レース前に前年覇者の佐藤をたたえるセレモニー

　通常30万人以上が詰めかける一大イベントだが、昨年は新型コロナウイルスの影響により、無観客で行われた。今年は40％の約13万5000人の観客動員が見込まれており、コロナ禍の単一イベントとして最大規模になる見通し。決勝レース前のドライバー紹介では前年覇者の佐藤をたたえるセレモニーが予定されているという。

　昨年ファンから声援を受けられなかったことに配慮した特別措置。「感謝しかないですね。去年、ファンのみなさんの前で声援を受けることはできなかったので、それを（決勝の）日曜日にできるというのはとても有り難いことです。でも、すぐその後の500マイルのレースに集中しないといけないので、その瞬間は喜びをかみしめ、すぐにレースモードになると思います」。大観衆の声援を浴びた後、長丁場のレースに挑む。厳しい戦いを覚悟する佐藤は後方からどこまで挽回できるだろうか。