井上尚弥の「来春バンタム級転向論」の是非 本場の米記者たちはこう見ている
バンタム級にも著名王者がズラリ「井上とネリの対戦が是非とも観たい」
バンタム級にも評価の高い著名王者は存在する。WBA、IBFの統一王者ライアン・バーネット(英国)、11月の初防衛戦で世界戦史上最短の11秒でKO勝ちを飾ったWBO王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)、山中慎介(帝拳)戦での薬物問題を巡るドタバタで知名度が上がったWBC王者ルイス・ネリ(メキシコ)……。彼らへの即座の挑戦が難しいとしても、リー・ハスキンス(英国)、リボリオ・ソリス(ベネズエラ)、ザナト・ザキヤノフ(カザフスタン)といった元タイトルホルダーたちはチューンナップファイトの相手としては適任だ。
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「井上とネリの対戦が是非とも観たい。スタイル的にもエキサイティングなファイトになるはずだし、ネリと山中との因縁のおかげで、すでにストーリーはできている」
サンガリア記者の言葉通り、遠くない将来にネリ対井上のバンタム級タイトル戦が実現することがあれば、日本、アメリカの両方で注目ファイトになる。
HBOが昇級後も井上の起用に興味を示していることもあり、それ以外にも何らかの興味深いファイトが組めるはずだ。日本が生んだ史上最大級の才能は、今後どこまで駆け上がっていくのか。1つだけはっきりしているのは、2018年が極めて大事な1年になるということである。
(杉浦 大介 / Daisuke Sugiura)