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「筋肉のつく腸内環境」とは? 元日本代表MFが提唱、世界に対抗するための一つの術

イビチャ・オシム監督時代の日本代表で唯一全試合先発出場を果たし、16年間にわたりJリーグの浦和レッズで活躍してきた鈴木啓太は、現在アスリートの腸を研究するAuB株式会社の代表取締役を務めている。

鈴木啓太が子供たちへの送ったアドバイスとは【写真:AuB株式会社提供】
鈴木啓太が子供たちへの送ったアドバイスとは【写真:AuB株式会社提供】

【鈴木啓太、腸内細菌研究に懸ける想い|第4回】筋肉の形成と腸内環境に関係性があることが判明

 イビチャ・オシム監督時代の日本代表で唯一全試合先発出場を果たし、16年間にわたりJリーグの浦和レッズで活躍してきた鈴木啓太は、現在アスリートの腸を研究するAuB株式会社の代表取締役を務めている。

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 腸を知り尽くす鈴木に、これからアスリートを目指す子供たちへのアドバイスを求めると、非常にシンプルな答えが返ってきた。

「うんちをしっかり見てください」

 理想はバナナのような便だという。

「皆さんも経験があると思うのですが、途中で切れない30~40センチくらいの1本のバナナのような便は、まったくストレスなくスルスルと出てきます。そんな時は気持ちもいいし、自分のお腹の調子が良いことも感覚的に分かると思います」

 理想の便が出た時は、思わず夫人に「見てくれよ」と報告するそうだ。

「逆にバナナの形以外の便を考えると、下痢に近くて水のようなら明らかに調子が悪いですし、黒ずんでコロコロとしているなら食物繊維が足りていないかもしれない。うんちの形は、毎日同じではありません。だから観察を欠かさず、同時にどんな食事をすると快便に繋がり、何を食べたら調子が悪くなったのか。それを親御さんと一緒に確認していけば良いと思います」

 コンディショニングや食事は、トレーニング方法に似て個人差があるので万人共通の正解はない。現在AuB株式会社では、定期的に腸内環境を調べ、コンディショニングをサポートする選手も抱えているが、例えばいくらプロテインを摂取しても筋肉がつき難い選手は「腸内細菌の多様性(種類やバランス)」と「筋肉の形成に関わる菌の数」が少ないことが分かっており、管理栄養士が筋肉のつく腸内環境を作るための食事指導を行っているそうだ。

「腸に良い食事の基本は、冷たいものを控えて温かいものを取ることです。そのうえで菌を摂取できるプロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など。主にヨーグルト、ぬか漬けなどの発酵食で摂取できる)と、お腹にいる菌の餌になって活性化させるプレバイオティクス(食物繊維、オリゴ糖など)を意識して食べてもらえば良いと思います」

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加部 究

1958年生まれ。大学卒業後、スポーツ新聞社に勤めるが86年メキシコW杯を観戦するために3年で退社。その後フリーランスのスポーツライターに転身し、W杯は7回現地取材した。育成年代にも造詣が深く、多くの指導者と親交が深い。指導者、選手ら約150人にロングインタビューを実施。長男は元Jリーガーの加部未蘭。最近東京五輪からプラチナ世代まで約半世紀の歴史群像劇49編を収めた『日本サッカー戦記~青銅の時代から新世紀へ』(カンゼン)を上梓。『サッカー通訳戦記』『それでも「美談」になる高校サッカーの非常識』(ともにカンゼン)、『大和魂のモダンサッカー』『サッカー移民』(ともに双葉社)、『祝祭』(小学館文庫)など著書多数。

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