箱根駅伝2位は「自信になった」 順大監督のチーム管理術、大切にする選手との距離感
選手との「距離感や雰囲気作りを意識」
「僕と選手の間の距離感や雰囲気作りは、すごく意識しています。話をしやすい、相談しやすい環境を作っているつもりです。ただ、ある一定の距離感も必要だと思いますので、そのあたりのさじ加減は注意しているつもりです。たまに距離を縮めすぎたかなと思うようなことはありますが(苦笑)。でも、僕が言ったことに対して真面目に取り組んでくれているところを見ると、選手とはいい距離感で関係が作れているのかなと思います」
長門監督は昨年の3年生の主力について、強かった時代の先輩たちにあやかり「令和のクインテット」と名付けるなど、言葉力、マーケティング能力にも長け、選手やチームを盛り上げるのが上手い。また、選手と上手く駆け引きしながら選手の本音や状態を確認していく。学生と近い年齢的な若さとともに、塩尻和也(現・富士通)や三浦を育ててきた経験値の深さから学生たちの信頼を得ているからにほかならない。
(佐藤 俊 / Shun Sato)