「高校生活で獲れるタイトルは全部獲りたい」、その先に見据えるのは“最強”の2文字

　麗斗もリングを降りれば「普通の高校生」（関茂監督）。友達とふざけ合い、食べるのが大好きで「つらいのは減量です」と苦笑いする。好物は焼肉で「試合後の焼肉」が何よりの楽しみ。そんなスクールライフを楽しむ16歳だが、リングに上がれば見据える夢は大きい。

　連覇がかかるインターハイに向けては「昨年も優勝しましたが、今年はどうなるかわからない面はある。でも必ず優勝して、内容にもこだわりたい。一番は自分の練習してきたことを出せるように。それが目標です」と言い、注目を集める状況についても「気持ちは挑戦者。相手を舐めたりしたら足元を掬われると思っています」と強い気持ちで跳ね返す。

「高校生活で獲れるタイトルは全部獲りたい。東京オリンピックは年齢的には出られないけど、2024年のオリンピックで必ず優勝して最強を目指したい。プロに転向したとしても、億を稼ぐような選手になりたい。最強のボクサーになりたいです」

　無限に広がる可能性を持つ堤麗斗。灼熱の夏、南国・宮崎で行われる高校日本一決定戦で、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。伝説が生まれる瞬間を見逃すことはできない。

◇インターハイのボクシングは7月29日から8月3日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。