侍ジャパン井端監督との会話で目覚めた“二刀流” 大学代表の守備職人・大塚瑠晏が使い分けたいスタイル

日本野球が米国に勝っている部分「自分の役割も違います」
「スピードが売りなので、自分でもぶつかってるなという感覚はあったんです。なかなか源田選手(西武)のように、包み込むように捕ることができなくて。でも井端さんに言われて、やっぱりそういうこともできないとダメだと思った」。一方で「やっぱり前に出て、この一発でアウトにしないとダメな時もありますし」とも。自分の長所を生かしつつ、さらに進化しようとしている。いわば硬軟の“二刀流”だ。
米国代表には、数年後に大リーグでプレーしている選手もいるはずだ。そんなチームに日本の大学生が勝つためには「チームのつながりをしっかり意識して、全員で勝つ」ことが大切だと考えている。
大塚は身長170センチと小柄な部類だ。日本の野球が米国に勝っているとすれば「パワーじゃなくて、細かい部分だと思う。サインプレーをきっちりこなすことであったりが、日本の強みじゃないかと思います」と心得ている。
6月の大学選手権では16打数8安打の打率.500、さらに2本塁打の活躍。打撃での進境を見せ、遊撃手が必要なチームであれば、ドラフト1位指名まであるのではないかという声がスカウトから上がるほどの大活躍だった。ただ、日本代表ですべきことは全く違うという。
「自分のチームと、代表での役割は違います。打順からして全然違う。その中で四球を選んで塁に出るとか。普段よりボールを見ていくことになるかと思うんですけど」。縁の下の仕事に徹する姿を見せられれば、またスカウトからの評価も上がるに違いない。
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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