先制点の渋谷主将「3冠を取りに行きたい」

　一方の大宮U18は、連係プレーを得意とするチームだが、攻撃の組み立てを狙われて中央で前を向けず、自陣で相手に狙われ続ける苦しい展開を強いられた。

　外にボールを逃がして攻撃の軸となるMF山崎倫（3年）の高速ドリブルで反撃を図り、後半はFW新井唯吹（3年）へのロングパスも交えてカウンターを狙った。しかし、攻撃の手段が少なく、相手に狙われた。

　後半41分、流経大柏は、大宮U18の山崎がドリブルを仕掛けてきたところを中盤で潰し、素早く逆サイドへ展開。途中出場のMF石川裕雅（3年）がダメ押しの4点目を決めて理想的な流れでゲームを締めくくった。

　チームで掲げた目標は「日本一」だが、主将の渋谷は「3冠を取りに行きたい」と欲を見せた。プレミアリーグ、そして夏の高校総体（インターハイ）、冬の高校選手権が全国3冠。近年、安定して好成績を収めている青森山田高校などの強敵との戦いで頂点を狙う。日本代表選手となったOBの後を追い、次世代の選手も高みを目指してまい進する。