スピードスケート男子500メートル表彰式が話題に

　12日に行われた北京五輪スピードスケート男子500メートルの表彰式が中国で話題になっている。銀メダルを獲得したチャ・ミンギュ（韓国）が表彰台で床を払う仕草を見せた。これが審判団や開催国に対する挑発として、中国国内で批判が相次ぐ事態に。しかし、国内の一部メディアでは「あの動作は抗議などではない」と諫める声も上がっている。

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　問題の発端となったのは、男子500メートルの表彰式。金メダルを獲得した高亭宇（中国）に次ぐ、2大会連続銀メダルを獲得したチャ・ミンギュが表彰台の床を払う仕草を見せた。これに中国メディアや中国版ツイッター「ウェイボー（微博）」で「中国に対する挑発だ」という反発が寄せられ、騒動になっていた。その中で、中国メディア「新浪体育」はこの問題を検証する記者コラムを掲載した。

　18年平昌五輪のショートトラック男子5000メートルリレーで銅メダルを獲得したカナダ選手が、同様の動作を見せた。これが、自国に対する判定への抗議だったとされたことが、今回の批判の根拠になったという。しかし、記者は「（カナダ選手は）そもそも本当に抗議だったのか」と疑問。カナダの選手もメディアも何も正式に発信しておらず、「あの動作を表彰台に敬意と捉えることはできないか」とした。

　その上で「私は、チャ・ミンギュのあの動作は抗議などではなかったと思う」と私見。「彼が銀メダルを獲った後、韓国の報道を見たが、彼が抗議を示したとする報道はただの一つもない。報道はどれも、彼が2大会連続で銀メダルを獲ることがいかに困難なことだったかを強調するものだった」と指摘し、韓国国内の状況についても触れた。