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30代選手の活躍…要因は「体の強さ、飛距離、謙虚さ」

 レベルアップしたツアーで、今季は30代選手の頑張りも目立つ。サイ、上田が早々と勝利し、有村智恵、藤田さいき、金田久美子が上位争いを演じている。11年ぶりの優勝を目指す藤田は、アプローチイップスを克服した経緯もあり、今でもアプローチが得意な年下選手にアドバイスを求めている。北田もそんな姿をうれしく感じている。

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「みんな、すごいですよ。まずはモチベーションを維持し、何よりゴルフを楽しんでいる感じが伝わってきます。昨季はコロナ禍で無観客試合が多かったのですが、今季から有観客試合になり、パフォーマンスを見てもらえる。ベテランほど、そこのありがたみを感じている印象です」

 その上で、北田は彼女たちが活躍を継続できている要因は、「体の強さにある」と分析している。

「全員が持って生まれたバネ、強さがある選手です。だからこそ、30代になっても大きな故障をせず、若い頃からの飛距離を維持できています。これはトレーニングを多く積めばできるものではないので、どうしても人数は限られてきます。そして、残った選手たちは若手からも学ぶ謙虚さも持ち合わせています。選手は皆、『自分が一番』という思いを持っているものですが、ベテランも若手も学び合える雰囲気のツアーになってきたことをうれしく思います」

 体の強さで言えば、小祝さくらが評判だ。今季のリゾート トラストレディスまで、ツアー歴代4位の142試合連続出場。翌週の全米女子オープン出場で記録はストップしたが、日米を合わせると前週まで148試合連続。「休まない理由」については、「試合で課題を見つけて、試合で調整していく方が合っているので」と話している。154試合連続出場(ツアー歴代2位)の記録を持つ北田は、この考え方に共感する。

「私の場合は試合が好きだったこともありますが、休むことに不安がありました。休んで『あの時に出ていれば、もっと上に行けたのに』と思うことが嫌でした。小祝さんに関しては、さらに前進するための決断ですが、それでいいと思います。調子が悪くなると、『休みを入れた方がいい』という声も聞こえるでしょうが、自分のリズムがあるわけですから。稲見萌寧さんも、月曜も休まずに練習をしていると聞いています。これもリズムだと思います。若い選手については、体力が続く限りは自分のスタイルを貫いてほしいです」

■北田瑠衣/THE ANSWERスペシャリスト

 1981年12月25日生まれ、福岡市出身。10歳でゴルフを始め、福岡・沖学園高時代にナショナルチーム入り。2002年プロテストで一発合格し、03年にプロデビュー。04年はニチレイカップワールドレディスでツアー初優勝し、年間3勝で賞金ランク3位。05年には宮里藍さんとペアを組んだ第1回女子W杯(南アフリカ)で初代女王に。06年から10年連続でシード権を保持した。男女ツアーで活躍する佐藤賢和キャディーと17年に結婚し、2児のママとして子育てに奮闘中。

(THE ANSWER編集部・柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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北田 瑠衣

THE ANSWERスペシャリスト プロゴルファー

1981年12月25日生まれ。福岡市出身。10歳でゴルフを始め、沖学園高(福岡)時代にナショナルチーム入り。02年のプロテストで一発合格し、03年プロデビュー。04年はニチレイカップワールドレディスでツアー初優勝し、年間3勝で賞金ランク3位。05年、宮里藍とペアを組んだ第1回女子W杯(南アフリカ)で初代女王に。06年から10年連続でシード権を保持した。男女ツアーで活躍する佐藤賢和キャディーと17年に結婚し、2児のママとして子育てに奮闘中。

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