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孫楊の人柄、疑惑、騒動の裏側… 中国人記者の主張「絶対クリーンだと信じています」

世界水泳(韓国・光州)で男子200メートル、400メートル自由形で2冠を達成した孫楊(中国)。昨年のドーピング検査妨害疑惑の渦中にある中国人スイマーに対し、400メートル銀のマック・ホートン(オーストラリア)は表彰台に上らず。200メートル銅のダンカン・スコット(英国)もメダリストの写真撮影を拒否するなど、抗議行動が相次いだ。今回の騒動について、孫楊の母国メディアはどう捉えているのか。今大会を取材中の中国ベテランスポーツ記者・応虹霞氏が取材に応じ、「私個人の意見」として孫楊の潔白を主張。国外メディアに伝わっていない孫楊の人柄についても語った。

中国の孫楊【写真:Getty Images】
中国の孫楊【写真:Getty Images】

相次ぐ他選手の抗議行動、母国記者が見た孫楊「礼儀正しく、親切で真面目な人」

 世界水泳(韓国・光州)で男子200メートル、400メートル自由形で2冠を達成した孫楊(中国)。昨年のドーピング検査妨害疑惑の渦中にある中国人スイマーに対し、400メートル銀のマック・ホートン(オーストラリア)は表彰台に上らず。200メートル銅のダンカン・スコット(英国)もメダリストの写真撮影を拒否するなど、抗議行動が相次いだ。今回の騒動について、孫楊の母国メディアはどう捉えているのか。今大会を取材中の中国ベテランスポーツ記者・応虹霞氏が取材に応じ、「私個人の意見」として孫楊の潔白を主張。国外メディアに伝わっていない孫楊の人柄についても語った。



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 今大会直前には、昨年9月に抜き打ちで行われたドーピング検査の際、血液サンプルを破壊した疑惑があると豪州メディアが報道。世界水泳連盟(FINA)は情報を精査したうえで孫楊に違反はなかったとし、今大会の出場を認めたが、世界アンチドーピング機関(WADA)はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴した。9月に審理が行われる。応氏は5年前から国内外の水泳取材に携わり、2016年リオ五輪、15年大会から今回まで3度の世界選手権、仁川、ジャカルタの2度のアジア大会など多くの国際大会に足を運び、「中国メディアで一番、私が彼を追いかけてきた」と孫楊をよく知っているという。

■人柄について

 普段は礼儀正しい。親切で真面目。プールの中でも、外でも本当に真面目な人。練習では、本当に自分の全てを水泳に捧げている。普段は朝早く起きて、まずはプールに向かう。昼休みをとってから、午後に練習。夜はプールから離れた後、ケアに入ります。深夜12時。休みになるのがほとんどです。1週間で日曜日が休み。本当に一生懸命です。水泳だけでなく、中国のスターなのでスポーツだけでなく、いろんなテレビ番組に出ているけど、それでも夜はホテルで休む前に必ずプールで体を動かしている。一日も水を離れることはない。

 プールの外でも挨拶をして、国内の小さなイベントでもお辞儀をしてプールに入ります。大会の公式練習でもほとんどの時、特に決勝の時は必ず最初に来て徹底したウォーミングアップをしてから決勝に臨みます。プールから離れるのもチームの最後。本当にチームのリーダーとして自覚がある人間だと思う。いつも若い子には『国際大会では、予選から本気じゃないと準決勝に入れない』と言っている。もちろん自分にも当てはまる。本当にリーダーシップを自覚している。若い選手たちも憧れています。中国代表チームでは一番練習を一生懸命すると、中国全体が認めています。本当に一年の練習で基礎を徹底する。

 強度の高い練習でも、外国人コーチの作ったメニューを完璧にできるのは孫楊選手だけ。他の中国トップの選手も3分の2しかできない。涙を流しても一生懸命やる。だから『私の練習を見に来てください。中国の選手がどんなに一生懸命か、自分の目で確かめてください。歓迎します』と400メートル後の公式会見で言っていました。学業はもう修士も修了し、今は博士号を持っています。上海体育学院という中国最高のスポーツ専門の大学。両親もここの卒業生で今は教授です。2人ともバレーボール選手で背が高い。恵まれた環境でやってきました。大学の論文ではリオ五輪の自分のレースを分析したもの。頭がいいのは周囲が認めています。

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