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「日本野球は本当に特殊」 五大陸12か国を渡り歩いた野球人・返田岳が行き着いた真実

スイスでプレーしたシーズン中、オーストラリアにて参加した国際トーナメントの休憩中の一コマ。ピンクスカートで仮装する選手もいるなどリラックスした雰囲気【写真:本人提供】
スイスでプレーしたシーズン中、オーストラリアにて参加した国際トーナメントの休憩中の一コマ。ピンクスカートで仮装する選手もいるなどリラックスした雰囲気【写真:本人提供】

五大陸12か国でプレーした中で「日本が一番特殊」

 今回のWBC1次ラウンドで日本と同組に入ったチェコ代表は、消防士や学校の教師など、本職を別に持つ選手が大半だと話題になった。しかし、返田いわくヨーロッパでは当然のこと。「それが普通。いちいち言う必要もないくらい、みんなそう」。基本的にリーグ戦は土日に行われ、平日はそれぞれの仕事に就く。

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 また複数ポジションを守れることも当たり前。返田も当初は捕手がメインだったが、渡り歩く国が増えるとともに守れるポジションも増えていった。「キャッチャーはキャッチャー、レフトはレフトと固定されているのは日本くらい」。現在ではチーム事情に合わせ、投手も含めほぼ全てをこなす。

 持ち前のコミュニケーション力、交渉力、環境に適応する能力を生かして12か国でプレーする機会を掴んだ。各国の野球観を知る返田は「一番違ったのは日本ですね」と当然のように語った。

「日本の野球は本当に特殊で、世界の中でもいろいろな意味で類を見ないもの。仕組み、メンタリティ、技術の高低まで、すごく特殊だと思います。日本、韓国、台湾くらいまでは同じようなメンタリティかもしれませんが、日本が一番特殊でした。アジアだけ、他の世界と考え方が違うんです」

 時に野球のために何かを犠牲にすることが美化される日本。無論、海外でも「楽しむためにやるのがスポーツ」の考えばかりではないが、全く違う野球観が広がっているのも事実だ。

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