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英国で普及を阻む「野球=卑怯者」の考え 強烈すぎるクリケットの存在と米国への本音

「クリケットこそ男のスポーツ」という常套句

 野球もその1つ。英国人ジャーナリストが口を揃えて、この国で野球が流行らない理由に「クリケット」の存在を口にした。そのクリケットファンの常套句が、「クリケットこそ男のスポーツ、野球は卑怯者のやるものだ」というものだ。

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 その心は「俺たちはグローブを使わない。硬球に素手で立ち向かう」というもの。筆者はこの言葉をこれまでに何度も、取材旅行中の電車や街のカフェで知り合った英国人男性の口から耳にした。

 確かにクリケットの選手はキャッチャー以外グローブを使わないが、日本で育った筆者の脳裏には“160キロの速球に立ち向かう野球のバッターの勇気はどうなる!?”と理不尽な思いもよぎったものだが、大英帝国の子孫にはそんな気持ちは全く通じない。

 何しろ野球は16世紀初頭に生まれたクリケットの亜流だと、信じて疑わない男たちなのである。

(森 昌利 / Masatoshi Mori)




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森 昌利

1962年生まれ、福岡県出身。84年からフリーランスのライターとして活動し93年に渡英。当地で英国人女性と結婚後、定住した。ロンドン市内の出版社勤務を経て、98年から再びフリーランスに。01年、FW西澤明訓のボルトン加入をきっかけに報知新聞の英国通信員となり、プレミアリーグの取材を本格的に開始。英国人の視点を意識しながら、“サッカーの母国”イングランドの現状や魅力を日本に伝えている。

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