腕立て伏せが胸に効かない人の原因 「余裕でできる人」は実は上手くできてない証拠
実はサクサクできるのは腕立て伏せが上手くできていない証拠
さて、「やってみたら、すぐに40回でも50回でも余裕でできるようになった」というのも、プッシュアップのよくある失敗パターンです。「数をこなせるのはいいことじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はサクサクできるのは、腕立て伏せが上手くできていない証拠です。
筋トレの場合、だいたい「10~20回×2~3セット」が1種目の目安になりますが、プッシュアップを正確に行うと、簡単にはこの回数はこなせません。もし、あまりトレーニングをされていなかったのに「余裕でできる」のであれば、正しいフォームでできていない=狙った筋肉を強化できていない、と考えてください。
筋トレは正しいフォームで行うことで、最大限の効果が得られます。しかし、筋トレはマシンを使うと、オートマチックに効かせたい筋肉を刺激できますが、自重では自分自身で厳密に動く必要があり、実はココがちょっと難しい。ですから、まずは自分のなかにある「プッシュアップの正しいフォーム」を、捨ててください。そして、動画やハウツーのテキストにできるだけ沿って、丁寧にゆっくりと動くようにしましょう。
20回続けることが難しい場合ですが、フォームが崩れてでも20回を目指す必要はありません。フォームを正確に行うことを最優先し、最後の1回をギリギリできる回数で行いましょう。すると、少ない回数でも、しっかり成果が出てくると思います。
そして、継続するうちに20回×3セットが余裕でできるようになったら、回数ではなく強度をアップします。基本の膝をついた姿勢から、膝を伸ばしてつま先を床につける姿勢にステップアップ。それも余裕に感じたら、両足を椅子の座面に置いて行ってみてください。
ボディメイクはもちろん、いろんなトレーニングを組み合わせて行うのが理想的です。しかし、最初からあれこれ欲張っても挫折します。まずはプッシュアップを完璧にやれるように続けてみる。そして、成果を得られたり、数ができるようになったりしたら、ぜひ、他の種目も加えていきましょう。