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夏までにくびれを作りたい人に提案 効果が実感しにくい「わき腹」の筋トレ3種目

「たった一つのトレーニング」でわき腹は引き締められない

 さて、多くの人から「たくさんはできないので、一つだけでわき腹を引き締められる方法を教えてください!」と聞かれます。しかし、残念ながら「これさえ続ければわき腹がぐんぐん引き締まりますよ」という、「たった一つのトレーニング」など、存在しません。

「わき腹を引き締めたい」「6パックを目指したい」という方は、腹部の主な筋肉……腹直筋、内・外腹斜筋、腹横筋を「腹筋群」と一括りで考え、バランスよく鍛えることが必要です。これを、「筋肉の全面性の原則」と言います。

 逆に、一部の筋肉だけを集中的に鍛えるような偏ったトレーニングメニューは、ボディバランスの崩れやケガの原因になります。ですから、腹筋群を網羅できるよう、複数の種目を組み合わせてトレーニングを続けましょう。

 筋トレは、始めてからだいたい3か月後から効果を実感できます。今から始まれば、夏に間に合いますよ!

 それから、お腹痩せしたいという方にいつも伝えていますが、腹筋運動だけではエネルギー消費量が少ないため、お腹周りについた脂肪までは落とせません。内臓脂肪や皮下脂肪を落とすためには、下半身の筋肉量を上げて代謝を上げる、有酸素運動を組み合わせてエネルギーを消費する、食生活を意識することが大切です。

 内臓脂肪や皮下脂肪が落ちてくると、鍛えていたお腹の筋肉が浮き上がってきたり、くびれてきたりします。明らかに見た目が変化するので、トレーニングのモチベーションも間違いなくアップしますよ。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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