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今、深刻さ増す「テレワーク猫背」ビジネスマン 特徴は「圧倒的に運動経験が少ない」

「THE ANSWER」YouTubeチャンネルで「テレワーク猫背」解消エクササイズを紹介
「THE ANSWER」YouTubeチャンネルで「テレワーク猫背」解消エクササイズを紹介

動画で「テレワーク猫背」解消エクササイズを紹介

 デスクワークでは、姿勢が固定された状態で、長時間、筋肉の緊張が続くのが特徴です。

 加えて在宅勤務は出社時に比べ、「動く機会がさらに少なくなる」「人目がない」という点で、猫背が進行しやすい環境。例えば会議一つとっても、オンラインでは人目が気にならないので「きちんと座る」という緊張感が薄れてしまいます。また、オンライン会議の画面では自分の姿が立体的に見えません。ですから、自身の姿を目にしても「あ、姿勢が悪いな」と気づかず、姿勢を意識したり、正したりする機会もなくなります。

「テレワーク猫背」の問題は、一部の筋肉が緊張することによる血流の悪化と、それに伴う肩コリや背中、腰の痛みの悪化です。また、「ネガティブな印象を与える」「スーツやTシャツをカッコよく着こなせない」など、見た目の印象にも大きく関わります。

 では、「テレワーク猫背」はどのように解決していけばよいのか? その方法の一つが、仕事前や休憩時間に行う動的ストレッチです。

 猫背の人は、体の前面の筋肉が縮んだ状態でかたまり、逆に背面の筋肉は伸長した状態でかたまっています。また、胸の筋肉(大胸筋、小胸筋)の縮む力に、胸を開く力が負けているのも要因です。

 そこで、今回は動画で脊柱や肩甲骨を大きく動かし、周辺の筋肉をしっかりほぐすエクササイズを紹介します。仕事中とは逆の刺激を筋肉に与え、筋肉を適切に伸び縮みさせて、ゆるめていきましょう。

 このエクササイズを行うと、伸長した背面の筋肉が「縮んでいこう」と反応します。また、エクササイズの後半では、合わせて腕やペットボトルを負荷にして、胸の力に負けていた背面の筋肉に適度な刺激を与え、鍛えていきます。コツは背骨の一つひとつを動かすつもりで動くことです。最初はなかなか難しいと思いますが、続けていけば必ずなめらかに動くようになります。

 朝、ランチ後、トイレ休憩後など、テレワーク前のウォーミングアップとして、非常におすすめです。猫背が気になる方だけでなく、肩こりや腰痛に悩んでいる方も、ぜひ、試してください。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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