[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「サボる日」から決めませんか? 女子の“大敵”を燃やす、挫折しないダイエット術

ダイエット成功の近道は大きな筋肉を鍛えること…まずは下半身がオススメ

 さて、多くの方にとって運動よりもハードルが低く、着手しやすいのは“摂取エネルギーを抑える”、つまり食事のコントロールです。半面、やはり多くの方が、極端な食事制限によるダイエットで失敗を繰り返しています。

 極端な食事制限によるダイエットがやっかいなのは、一時的には体重が減少し、見た目もほっそりしてくる点です。しかも数日、数週間で変化を感じられるため、「痩せた!」という達成感も大きい。ところが、摂取カロリーが少なすぎたり、三大栄養素といわれる“たんぱく質・糖質・脂質”を摂らなかったりで、栄養は不足。その結果、体の中では脂肪だけでなく、筋肉量もどんどん減っていきます。

 体の中で最もエネルギーをたくさん使う器官は、筋肉です。筋肉量が落ちれば、エネルギー消費量も低下します。だから、間違った食事制限を繰り返した結果、ちょっと食べても太ってしまう体になってしまうし、食事をもとに戻した途端、リバウンドをしてしまう、というわけです。

 やはり、食事をコントロールするだけでなく、“消費エネルギーを増やし”“筋肉量を増やす”ことも、ダイエット成功には欠かせません。そして、“筋肉量を増やす”には筋トレが有効。まずは大きな筋肉を鍛えて、全身の筋肉量を増やしましょう。

 今のダイエットの流れでいうと、皆さん、お腹や二の腕など、気になる部分から鍛える傾向があります。しかし、小さな筋肉から鍛えるよりも大きな筋肉を先に鍛え方うが、筋肉量もドンと増え、効率良く体脂肪の燃焼率が高まります。

 具体的には、最も大きな筋肉が集まる、下半身の筋トレを。スクワットやランジにチャレンジする、運動習慣のない人ならば、移動時に常に階段を使う、ジョギングを始めるだけでも、下半身に新たな刺激が加わるので、筋肉がつき始めます。

 そして、リバウンドしにくい減量ペースは、体重でいうと1か月に-1~1.5キロ程度(元々の体重が100キロに近いなど非常に多い方は異なります)。1か月に3キロ以上も落ちたら、リバウンド率は高くなります。 なぜなら、1か月で皮下脂肪だけを3キロ以上も落とすのは理論上不可能。恐らく筋肉も一緒に落ちているからです。

1 2 3

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集