[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「サボる日」から決めませんか? 女子の“大敵”を燃やす、挫折しないダイエット術

夏が近づき、体型が気になる女性はダイエットに本腰を入れたいところ。しかし、“大敵”として立ちはだかるのが、皮下脂肪だ。一体なぜ、燃えないのか。どうすれば、ダイエットは挫折せずに続くのか。中野氏は“サボる日”から決める方法を挙げた。

どうすればダイエットは挫折せずに続く?
どうすればダイエットは挫折せずに続く?

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。

 夏が近づき、体型が気になる女性はダイエットに本腰を入れたいところ。しかし、“大敵”として立ちはだかるのが、皮下脂肪だ。一体なぜ、燃えないのか。どうすれば、ダイエットは挫折せずに続くのか。中野氏は“サボる日”から決める方法を挙げた。

 ◇ ◇ ◇

「今あるこの体脂肪を、1日でも早く落としたい」というのは、ダイエットを始めた多くの人が抱く、切実な想いでしょう。しかし、女性には耳の痛い話ですが、ついてしまった体脂肪を落とそうとすると、女性は男性よりも、遥かに大変です。

 人間の体には主に「内臓脂肪」と「皮下脂肪」という2種類の脂肪があります。内臓の消化管周辺に蓄積する「内臓脂肪」は男性につきやすく、皮下に蓄積される「皮下脂肪」は女性につきやすい。そして人間の体は、皮下脂肪よりも先に内臓脂肪を燃やすため、男性の方が痩せやすいのです。

 内臓脂肪が増えると、心疾患や脳卒中、糖尿病と生活習慣病になるリスクが高まります。一方、皮下脂肪はよっぽど増えない限り、深刻な病には至りません。人間の体は素晴らしいことに、病の危険性が高い脂肪から、サッサと燃やすシステムが備わっています。ですから、皮下脂肪を燃やすのは後回し。「もう使うエネルギーがないから使おうか」という状態になってからやっと、燃焼されます。

 また、「マッサージをすると皮下脂肪が柔らかくなり燃焼しやすくなる」という話をよく耳にしますが、一生懸命に揉んだり引っ張ったり、あるいは何かを巻いて汗を出しても、皮下脂肪は燃焼しません。それが事実であれば、私たち運動指導者も当然、皮下脂肪のマッサージ法を学んでいるはず。でも、残念ながら、そのような講習やトレーニングは存在していないのです。

 ダイエットの基本原則は、落としたいのが内臓脂肪でも皮下脂肪でも同じ。“消費エネルギーを増やし”“摂取エネルギーを抑え”“筋肉量を増やす”。この3つなのです。

1 2 3

中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集