女性誌で見かける「ながら運動」に注意 通勤時間を最大限生かすダイエット法は?
オススメは「階段の上り下り」、消費カロリーはランニングとほぼ同程度
唯一、「ながら痩せ」に効果的なのは、階段の上り下りです。階段の上り下りの消費カロリーは、ランニングとほぼ同程度といわれるほど。非常に強度が高い運動なので、通勤通学をしながら下半身の筋力アップが可能です。これまで、常にエレベーターやエスカレーターを使っていた人ならば、体が変わるでしょう。
「でも、通勤時や帰宅時は疲れているから、階段を使う体力は残っていないんだよね」というあなた。人間の体はそんなに弱くありません。体内には脂肪という形で、たくさんのエネルギーが蓄積されています。階段を上りきった瞬間にバタッと倒れ込み、会社に行けなくなる事態にはなりません。
それに「疲れた~」という感覚は体が変わるサイン。筋肉が破壊され、きちんとエネルギーを使えているから疲れを感じる。むしろ、ダイエット的にはうれしいサインです。
本来、駅のエスカレーターやエレベーターは体の不自由な方やお年寄りの方など、階段の上り下りが困難な方が使うものです。若い人たちがエスカレーターを待つ長い行列を見ると、悲しくなります。階段を使えば、無駄な待ち時間は短縮され、筋肉がつき、体脂肪も燃える。体力だってつきますし、メリットしかないと思いませんか?
通勤時に階段のある駅を使わない人は、会社内で、住んでいるマンションで、常に移動時に階段を使うのもよいでしょう。体力に自信のない人は、まずはビルの4階に相当する階段を、毎日、上りだけ使うところからスタート。ちなみに階段生活に切り替えた私のクライアントは全員、体脂肪率が落ちています。だまされたと思って今日から、3か月、階段生活を続けてみてください。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)