ジムトレでなかなか体が変わらない人の原因 基本の「10回×3セット」では少ないのか
「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお答えする。4限目のお題は「ジムトレーニング」について。
連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』4限目」
「THE ANSWER」の連載「骨格筋評論家・バズーカ岡田の『最強の筋肉ゼミ』」。現役ボディビルダーであり、「バズーカ岡田」の異名でメディアでも活躍する岡田隆氏(日体大准教授)が日本の男女の“ボディメイクの悩み”に熱くお答えする。4限目のお題は「ジムトレーニング」について。
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Q.ジムでマシーントレーニングを始めましたが、イマイチ、成果を感じられません。「10回×3セット」が基本だと聞いて続けていますが、回数を増やしたほうがいいですか?
ジムでトレーニーたちを見ていると、皆、似たようなトレーニングを行っているにも関わらず、体の成長の速度や傾向には、個人差があることに気づきます。
成長の速度に個人差が出る主な原因は、一つに生まれ持った体の才能。そしてもう一つが「しっかり粘れていない」ことです。
1日でも早く、いいカラダになりたいのならば、できるだけ早く筋肉を成長させる必要があります。筋肥大の成長率は、どれだけ追い込めるかで変動します。そして最後の1回、2回まで粘り、限界までしっかり追い込めるか否かが、早めに体が変わる人となかなか変わらない人の分かれ道なのです。
もしあなたが、「8回がギリギリ」の負荷で「10回×3セット」にチャレンジしているならば、トレーニングの方向性は間違いではありません。それでも結果が出にくいのであれば、その理由はフォームの崩れだったり、インターバルの取りすぎだったりする可能性があるので見直してみましょう。今、「10回がギリギリ」ならば、あと1回、11回目にチャレンジしてほしい。そうやって、追い込んだうえでの最後の1回が、いちばん筋肉に効いてきます。
一方、15回できるのに10回で終わらせていたら、筋肉の成長は見込めません。実際、「10回」という目安の回数をクリアしたことで「やりきった気持ち」になり、次のトレーニングに移ってしまう人はとても多い。しかし、筋肥大の法則からみれば、限界に達しない10回にはほぼ、意味がないのです。