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外反母趾・膝痛など、靴が原因で足に起こるトラブル予防 足首&すね&足裏ストレッチ3種

理想は「はだし生活」、3種類のストレッチも紹介

 この問題を解決する最も単純な方法は、はだしで生活することです。でも、はだしで会社や学校に行ったり、遊びにいったりするわけにはいかないですよね。それに、「足指を縮める」と言われても、気に入っている革靴を履きたいし、ハイヒールや先の細い靴で、おしゃれも楽しみたいと思います。そこで、提案したいのが1日1回の足のストレッチ。帰宅後に靴下を脱いだ瞬間や一日の終わりの入浴時などに、「足の指がありますよ」と認識する時間を作りましょう。

 今回、動画で紹介する「足首の動的ストレッチ」「前脛骨筋(すね)のストレッチ」「足底筋(足裏)のストレッチ」という3種類のストレッチは、足首と足指をたくさん使っています。

 1種目目の「足首の動的ストレッチ」は、足の指の間に手の指を差し込んで掴み、グルグルと足首を回すもの。指の間が広がり、一時的に血行がよくなるだけでなく、足指1本1本に触れることで「指がありますよ」と脳が認識します。

 ほか、「前脛骨筋(すね)のストレッチ」や「足底筋(足裏)のストレッチ」は、足の甲が伸びない、足指が曲がらないなど、上手くできない人もいるかと思います。これも、あまり足指や足首を使ってこなかった証拠。この機会にケアを始めましょう。

 また、最近はスニーカーで出勤OKという風潮になってきました。時々は足首と足指の運動のために、ウォーキングシューズやランニングシューズを履いて、通勤・通学をするのもよいですね。

 足が疲れたり、むくんだり、外反母趾や膝などに痛みがあると、歩くのさえ億劫になります。そうなれば、ますます低筋力が加速し、疲れやすくもなり、まったくよいことはありません。ストレッチは、どれも自宅でくつろいでいる時間、入浴中など、何かをしながらでも簡単にできるので、毎日のケアに取り入れてみてください。どうしても時間がない! という方は、「足首の動的ストレッチ」だけでも、習慣にすることをおすすめします。

(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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