“お尻からくる腰痛”を楽にする方法 「尻が痛くて仕事が辛い」会社員急増のワケとは
忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「お尻からくる腰痛を楽にする方法」について。動画では、中野トレーナーが推奨するマッサージとストレッチ法を紹介しています。
連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」
忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「お尻からくる腰痛を楽にする方法」について。動画では、中野トレーナーが推奨するマッサージとストレッチ法を紹介しています。
◇ ◇ ◇
ビジネスパーソンが抱える代表的な不調の一つ、「腰痛」。痛みやだるさを解消しようと、腰をもんだり、ストレッチをしたりする方は多いと思います。しかし、「一向に楽になった気がしない」という方は、実は「腰」ではなく「お尻」に問題があるかもしれません。
イスに座り、上半身を真っすぐに立たせた姿勢を維持するには、背骨の土台にあたる骨盤の安定が必要です。そして骨盤を支えているのがお尻の筋肉、殿筋群。お尻の筋肉が落ちれば、当然、骨盤を正しい位置で安定させることが難しくなり、体は少なくなった殿筋をグッと緊張させて骨盤の位置を固めます。殿筋の緊張が続けば、隣接する腰周りの筋肉も影響を受けて拘縮。腰周りの筋肉が張り、これが腰の痛みとなって表れるのです。
特に、デスクワークが中心の方、リモートワークに切り替えたことでグッと運動量が減ったという方は、お尻の筋肉不足からくる腰痛に要注意。もしも「最近、長時間、イスに座っているとお尻が痛い」と感じていたら、それは筋肉量が落ち、筋肉の厚みが薄くなったことによる自覚症状です。
皆さん、「歩かなくなると脚の筋肉が衰える」と思っていますが、同時に殿筋群の筋量も低下します。東京のある会社ではコロナ禍以降、社員のデスクワークの時間が急増。社員の健康上の悩みをアンケート集計したところ、なんと「お尻が痛くて仕事が辛い」がトップだったそうです。この会社に勤める方々も、運動不足から下半身の筋力がごっそり落ちていると推測できます。