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「すぐに疲れる」大人の体力不足を解消 通勤時からできる「プラス・ワン」運動法とは

忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「体力不足を解消する『プラス・ワン・トレーニング』」について。

今回のテーマは「体力不足を解消する『プラス・ワン・トレーニング』」について
今回のテーマは「体力不足を解消する『プラス・ワン・トレーニング』」について

連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」

 忙しい大人向けの健康術を指南する「THE ANSWER」の連載「30代からでも変われる! 中野式カラダ改造計画」。多くのアスリートを手掛けるフィジカルトレーナー・中野ジェームズ修一氏がビジネスパーソン向けの健康増進や体作りのアドバイスを送る。今回は「体力不足を解消する『プラス・ワン・トレーニング』」について。

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 日頃から「体力がなくてすぐ疲れてしまう」と言う方は、トレーニングによる体力の底上げが必要です。

 私たちが「もうこれ以上動けない!」と疲労困憊するのは、体を動かす代謝システムが機能不全を起こすことで生じます。体を動かすエンジンは筋肉です。そして筋肉を動かすには酸素とエネルギーが不可欠。もし、酸素とエネルギーが枯渇すれば、筋肉も臓器も動かなくなり、死んでしまいます。ですから、心肺機能が低下し、エネルギーが不足すると、「これ以上、体を動かすと死んでしまうのでストップしなさい」と脳が警告を発信。つまり、ヘトヘトに動けなくなるのは、体を守るための安全装置が作動したためです。

 駅伝やマラソンの中継で、今にも足が止まりそうだったランナーが、ゴールが見えた途端にペースを上げるシーンを見かけたことがあると思います。あれは、ゴールを認識したことで、酸素とエネルギー源が枯渇する心配がなくなったため、余力を残す必要がない、と脳が判断。体の動きをセーブしていた安全装置がオフになったため、脚が軽くなり、動き始めるのです。

 代謝システムの性能を高め、体力を底上げするには、有酸素運動や筋トレといった運動が有効。そして、ただ漫然と運動するのではなく、少しハードな「疲れる運動」を行うのがポイントです。

 疲れる運動といっても、何も重いバーベルを担いだり、倒れるほどダッシュを繰り返したりする必要はありません。トレーニング強度=負荷×回数です。低負荷の運動を積み重ねれば、高強度になり、疲労に耐えられる力を養えます。

 とはいえ、回数を重ねれば、それだけ時間もかかります。そもそも、皆さん、仕事で忙しく、運動する時間を捻出できないから、体力が低下し、困っているんですよね? そこで、忙しい方にオススメしたいのが、日常生活の延長線上に何か一つ新たな運動を加える「プラス・ワン・トレーニング」という方法です。

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中野ジェームズ修一

スポーツトレーナー

1971年、長野県生まれ。フィジカルトレーナー。米国スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)。日本では数少ないメンタルとフィジカルの両面を指導できるトレーナー。「理論的かつ結果を出すトレーナー」として、卓球・福原愛、バドミントン・藤井瑞希らの現役時代を支えたほか、プロランナー神野大地、トランポリン競技選手など、多くのトップアスリートから信頼を集める。2014年以降、青山学院大駅伝チームのフィジカル強化指導を担当。東京・神楽坂に自身が技術責任者を務める会員制パーソナルトレーニング施設「CLUB100」がある。主な著書に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(サンマーク出版)、『青トレ 青学駅伝チームのコアトレーニング&ストレッチ』(徳間書店)、『医師に「運動しなさい」と言われたら最初に読む本』(日経BP)などベストセラー多数。

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

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