1日の予定は「寝る&起きる時間」から決める 仕事の質を上げる24時間のマネジメント
夜更かしは成長ホルモンの分泌にも影響
また、夜更かしは、睡眠時の疲労回復効果のカギを握る成長ホルモンの分泌にも影響します。
成長ホルモンは睡眠中、損傷した組織を修復し、疲労回復を助けてくれます。成長ホルモンの分泌も体内時計によってコントロールされており、分泌が高まるのは、寝入ってから1時間ほどで訪れる、深い眠りのタイミング。ここで、日中の数倍の成長ホルモンが一気に分泌されます。ところが、就寝時刻が普段よりもズレてしまい、眠りのリズムが崩れると、入眠後の成長ホルモンの分泌量が減少することもわかっています。これでは、疲労回復を図るうえでマイナスです。
休前日だけでなく、コロナ禍で在宅勤務が増えた方も要注意。「通勤時間がないし、夜更かしして、溜まっている録画をイッキ見しよう!」などと考えるのは禁物です。在宅勤務の前日も、「出社日と同じ時刻に起きて、同じ時刻に眠る」というルールを守ること。通勤時間がなくなった分、朝に生まれた時間の余裕は、体力アップや、心身をスッキリさせる運動、ストレス解消になる趣味の時間などにあてて、有効活用しましょう。
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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)