なぜ、腰痛は起こる? 働く大人を悩ませる2つの原因、予防に良い体幹トレ3種も紹介
意外と多い“通勤中に起こる腰痛”は精神的負担が影響していた?
また、ビジネスパーソンからの質問に多いのが、“通勤中に起こる腰痛”です。「朝、電車やバスに乗ると振動が腰にくるのか痛みが出る」という話をよく聞きますが、この場合、精神的な負担が影響しているケースが目立ちます。人間の脳は、大きなストレスにさらされると、痛みに対して敏感に働く性質があります。そして、痛みは姿勢を支える腰に出やすいのです。
電車やバスでの座り姿勢が腰に負担を与えている場合ももちろんあります。しかしそれだけでなく「会社に行きたくない」「今日のプレゼンが不安だ」「満員電車が憂鬱……」といった気持ちがストレスとなり、痛みの要因になっているのかもしれません。
さて、整形外科的に体の構造が壊れていなければ、体幹トレーニングの姿勢を安定させる効果が痛みの予防や軽減に役立ちます。体幹のなかでも重要なのは腹部のインナーマッスル、腹横筋です。肋骨と骨盤の間をぐるりと覆い、腰椎を支えている腹横筋は、いわば天然のコルセット。腹横筋がうまく働かない人が働かせられるようになるだけで、腰椎への負担が軽くなります。
腰に負担をかける姿勢の悪さや動作、腹筋の弱さによる腰痛だけでなく、心理的ストレスが原因の方にも、体の構造上、必要な腹横筋を使えるようになることは有効です。
最後に、腰痛予防に有効な体幹トレーニングを紹介しますので、腰の痛みや重さに悩んでいる方は、是非、試してみてください。
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(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)