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東京五輪、これまでの五輪と違う10のこと 延期、無観客、バブル方式…国際交流も変化

新型コロナウイルス禍での開催となった東京五輪がいよいよ23日、開幕する。東京での開催は1964年大会以来2度目。2020年から1年延期となったものの、コロナ収束には至らず、異例の無観客となった。東京には4度目の緊急事態宣言が出され、徹底した検査と行動管理で選手村の生活も様変わり。通常の五輪とは全く異なる大会となった。いったい、これまでの五輪とは何が違うのか? 10のポイントを整理した。

これまでの五輪とは何が違うのか?【写真:Getty Images】
これまでの五輪とは何が違うのか?【写真:Getty Images】

様変わりした選手村での生活

 新型コロナウイルス禍での開催となった東京五輪がいよいよ23日、開幕する。東京での開催は1964年大会以来2度目。2020年から1年延期となったものの、コロナ収束には至らず、異例の無観客となった。東京には4度目の緊急事態宣言が出され、徹底した検査と行動管理で選手村の生活も様変わり。通常の五輪とは全く異なる大会となった。いったい、これまでの五輪とは何が違うのか? 10のポイントを整理した。

 ◇ ◇ ◇

■延期

 4年に1度開催されている夏季五輪。「東京2020」の大会名称を維持したまま1年延期に。五輪で大会が延期されたのは史上初めてのことだった。延期の影響で引退した選手、逆に頭角を現した選手もいた。

■観客

 3月に海外からの観客受け入れを断念。7月には国内客においても一部を除いて無観客となった。各国の民族衣装や伝統的なグッズを身にまとい、客席から応援する姿は五輪の風物詩。選手からは「開催されるだけでありがたい」「残念」「力を発揮できない」と賛否両論が噴出した。テレビ観戦が推奨され、マラソンの沿道応援や聖火台の観覧自粛など、不要不急の外出を避けることが呼びかけられた。従来の五輪で見られたような開催地や開催国へのインバウンド効果は少なく、経済効果は減少している。

■聖火リレー

 3月25日からスタート。コロナ感染拡大により参加を辞退する著名人が続出した。東京では島しょ部を除き、点火セレモニーに変更となった。人流抑制の観点から沿道を走らないトーチキスで聖火をつないだ。

■アスリート

 海外選手は出国前の2回の検査で陰性を証明し、到着した日本の空港で検査。滞在中も唾液による検査を毎日受ける。原則、公共交通機関の使用や練習や競技以外の外出は不可。スマートフォンのGPS(衛星利用測位システム)を活用した行動制限も受ける。国内では選手が所属する大学やスポンサー企業による壮行会が中止になるケースが相次いだ。通常大半の選手が参加する日本選手団の結団式は、初めてオンラインを併用して実施された。

■選手村

 東京・晴海の選手村に外部との接触を遮断するバブル方式を採用。選手村の滞在は原則、競技開始の5日前から競技終了後2日に制限された。恒例だった各国・地域の入村式はすべて中止となり、食堂の座席数も減らすなど感染対策が講じられた。村内に24時間運用の「発熱外来」を設置。酒類の部屋への持ち込みが認められ、共有スペースでの飲酒は禁止となった。

■競技

 開催都市による追加種目提案権を認める「アジェンダ2020」により、野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目が追加された。競技会場が1つのエリアに集中する「オリンピックパーク」は設置されず、競技会場は分散された。日本選手団は男子306人、女子276人と史上最多の陣容。1964年東京五輪は、男子294人、女子は61人だった。

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