日本が持つ「生きるか死ぬか」の殺気 稲垣啓太が全員にぶつけた言葉「刀を振って倒しに行く」【ラグビーW杯】
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表・藤井雄一郎ナショナルチームディレクターが5日、ベースキャンプ地のトゥールーズで会見した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。チームは選手が週ごとにプレゼンを開き、「生きるか死ぬか」の空気があると明かした。
ラグビーW杯
ラグビーワールドカップ(W杯)フランス大会に出場中の日本代表・藤井雄一郎ナショナルチームディレクターが5日、ベースキャンプ地のトゥールーズで会見した。8日のアルゼンチンとの1次リーグ最終戦(ナント)に勝てば、2大会連続の決勝トーナメント(T)進出。チームは選手が週ごとにプレゼンを開き、「生きるか死ぬか」の空気があると明かした。
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覚悟はチーム内に浸透している。日本は選手が週替わりでプレゼンを実施。戦術だけでなく、メンタル面でも持論を伝え、それぞれの自主性を高めてきた。今週はPR稲垣啓太がこんな言葉を投げかけたという。
「刀を抜いた時はやるかやられるか。そこでしっかり刀を振って、相手を倒しに行こう」
前回サモア戦の終盤には猛反撃を受けた。苦しい時間帯に主将の姫野和樹を中心に「侍タイム」を発令。互いに声を掛け合い、気合を入れ直して粘り勝ちした。アルゼンチン戦へ、FW陣は「ブラザーフッド(戦友)」の新しい合言葉で一丸。藤井ディレクターは殺気に満ちた大会中の変化を感じ取った。
「いろんな選手のプレゼンを聞くと、生きるか死ぬかの戦いになると思っている。覚悟はみんなできています。チームの仕上がりは一番いいところに来ている。それぞれの選手が持っている力、良さが出せれば決して敵わない相手じゃないと思います」
昨年、試合日程が決まった時点で下見を行い、滞在時の過ごし方まで決めた。今回は相手より1日多い中9日。10月3日の練習は「試合分くらい動いた」と強度を高めた。1週間をかけ、本番でやるべきことをコーチからパートごとに選手へ落とし込んでいるところ。キックを落とす場所、ディフェンスのかけ方、スクラムの形、ランのコースなど多岐にわたる。19年大会以降、繰り返してきたことだ。
「グラウンドで判断するのは選手。それぞれの状況で何が良くて何が悪いのか。グラウンド内で彼らがリーダーになれるように。試合中に彼らが判断して、パート内でリーダーシップを持っていく。彼らが試合の中で修正できるようにしている。どうやって勝つかを考えて、コーチ陣は戦略を練っています。それをプレッシャーの中で遂行できるかどうか」