消えた“勝ち点1”に見えた難敵サモアの脆さ ラグビー日本代表、W杯D組突破へ次戦突くべき弱点
サモアは快勝したチリ戦でもタックル成功率は74%
防御面で日本が精度を上げてきたのに対して、サモアはアルゼンチン戦でタックル成功率74%という数値に留まる。タックル成功率は85%以上なら快勝、80%に達しないと負け試合というのが一般的な考え方だ。勝者のアルゼンチンは85%で、参考記録ながら日本はイングランド戦で82%。サモアは初戦だったチリ戦でも74%と低い数値が目につく。
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この数値は、見方を変えれば日本がサモアの防御の脆さをどこまでスコアに繋げることができるかが、勝敗を分けるポイントになるということだ。
防御面では組織力を高めてきた日本が、1勝5敗に終わり、平均得点18.2点だった7、8月の代表戦から、W杯3戦目となるサモア戦で、どこまで攻撃面の精度を上げられるか。こんな視点で、“ホーム“トゥールーズでの勝利がノルマとなった決戦を見守りたい。
(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)