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消えた“勝ち点1”に見えた難敵サモアの脆さ ラグビー日本代表、W杯D組突破へ次戦突くべき弱点

サモアは快勝したチリ戦でもタックル成功率は74%

 防御面で日本が精度を上げてきたのに対して、サモアはアルゼンチン戦でタックル成功率74%という数値に留まる。タックル成功率は85%以上なら快勝、80%に達しないと負け試合というのが一般的な考え方だ。勝者のアルゼンチンは85%で、参考記録ながら日本はイングランド戦で82%。サモアは初戦だったチリ戦でも74%と低い数値が目につく。

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 この数値は、見方を変えれば日本がサモアの防御の脆さをどこまでスコアに繋げることができるかが、勝敗を分けるポイントになるということだ。

 防御面では組織力を高めてきた日本が、1勝5敗に終わり、平均得点18.2点だった7、8月の代表戦から、W杯3戦目となるサモア戦で、どこまで攻撃面の精度を上げられるか。こんな視点で、“ホーム“トゥールーズでの勝利がノルマとなった決戦を見守りたい。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)


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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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