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ラグビー日本、次戦サモアが不気味な理由 スクラムで互角のイングランド戦に見る勝利へのヒント

サモアは間違いなくフィジカルの強さで重圧をかけてくる

 日本は伝統的に、展開力、スピ―ドで相手を消耗させて、終盤に走り勝つのも強みの1つ。だが、イングランド戦の前半の試合展開で、互角に近い戦いはできていても、攻撃機会の少なさも祟って相手を疲弊させられていなかった。そのため、ハーフタイムを迎えた時点で勝機は相当に削がれたという印象だった。

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 サモアは日本に対して、間違いなく、自分たちのフィジカルの強さ、体の大きさで重圧をかけてくるだろう。日本がスクラム、接点での攻防でイングランド戦同等の奮闘を見せることができれば、拮抗した展開に持ち込める期待は高まる。その上で、攻撃面でミスを減らし、着実にスコアに結びつけるのと同時に、相手をどこまで消耗させることができるかもポイントになる。

 幸いなことに、相手がやってくることはイングランド同様に明確だろう。勝つのは容易ではないゲームになるが、真っ向勝負をしてくる相手に、イングランド戦で見せた奮闘を再現した上に、組織的なアタックの精度をワンステップ上げることができれば、形勢不利を覆す可能性が見えてくる。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)


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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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