「初めての光景だった」 熱狂のトップリーグ開幕、W杯戦士たちは何を感じたのか
国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が12日に全国各地で開幕。各地で会場は満員となり、8試合合計で延べ11万6737人が詰めかけ、昨年の8万3719人を3万3018人上回った。ワールドカップ(W杯)日本大会のブームをそのままに幕を開けたトップリーグ。首都圏で戦った代表戦士たちも、かつてない熱気を感じていた。
延べ11万6737人が盛り上がった開幕戦、リーチらが語った喜びと未来への課題
国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が12日に全国各地で開幕。各地で会場は満員となり、8試合合計で延べ11万6737人が詰めかけ、昨年の8万3719人を3万3018人上回った。ワールドカップ(W杯)日本大会のブームをそのままに幕を開けたトップリーグ。首都圏で戦った代表戦士たちも、かつてない熱気を感じていた。
「僕はトップリーグに来て9年目。初めての光景だった。W杯が決まって10年かけてファンを増やそうとしてきた。今回、増やせたことを嬉しく思う」
こう感慨を込めて語ったのは、東芝のリーチ・マイケルだった。第1試合でNTTコム―日野、第2試合で東芝―サントリー戦が行われた秩父宮には開門前から1000人を超える長蛇の列ができ、先頭の観客は早朝5時から並んだ。会場は2試合合わせて3万8636人の大観衆。リーチがボールを持つたびにお馴染みの「リーチ」コールがこだました。
試合は26-19で東芝が勝ったが、負けたサントリーのW杯戦士も特別な感情があった。W杯でスターとなった松島幸太朗は「寒い中、来てくれたお客さんには凄く感謝している。こういう中でプレーできるのは選手として幸せ。引き続き選手たちはレベルの高いプレーをして皆さんの期待に応えていきたい」と思いを述べた。
「本日は寒い中、ありがとうございました。こんなに満員のスタジアムで府中ダービーができて誇りに思う」と律儀に頭を下げた流大は「凄くウォーミングアップの時から名前を呼んでもらえるし、試合中の声も大きい。満員の中でのプレーは選手にとって凄くプレーに繋がる」と言い、さらに続けた。
「僕たち選手にはエキサイティングなラグビーをしていくことが大事になる。レベルの高い試合を続けていくこと。トップリーガーにとってこういう試合をしていくことが大事。素晴らしい観客の下でやらせてもらって嬉しい」
場所を北西に移した熊谷ラグビー場にもファンが詰めかけた。W杯日本代表6選手を擁するパナソニックとクボタの一戦。試合前から最寄りの熊谷駅にはタクシー、シャトルバスを待つ長蛇の列ができ、4キロ近い道のりを歩いていくファンの姿も多くみられた。そんな中で繰り広げられた一戦はパナソニックが34-11で快勝した。