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リーチ、南ア戦から“84日後の再出発” 代表入りへ衰えぬ闘志「ゼロからのスタート」

国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が12日に全国各地で開幕。秩父宮ラグビー場では東芝―サントリー戦が行われ、東芝が26-19で勝利を手にした。東芝はNO8リーチ・マイケル、サントリーはSH流大、FB松島幸太朗が先発。2万1564人の観客が集まった中、昨秋のワールドカップ(W杯)で日本代表主将を務めたリーチが「ゼロからのスタート」と位置付けたシーズンが幕を開けた。

東芝のリーチ・マイケル【写真:奥井隆史】
東芝のリーチ・マイケル【写真:奥井隆史】

2万人の「リーチ」コールに幸せ「しっかり耳に届いていた」

 国内最高峰のラグビーリーグ、ジャパン・ラグビー・トップリーグ(TL)が12日に全国各地で開幕。秩父宮ラグビー場では東芝―サントリー戦が行われ、東芝が26-19で勝利を手にした。東芝はNO8リーチ・マイケル、サントリーはSH流大、FB松島幸太朗が先発。2万1564人の観客が集まった中、昨秋のワールドカップ(W杯)で日本代表主将を務めたリーチが「ゼロからのスタート」と位置付けたシーズンが幕を開けた。

 ボールを持つたびに轟いた2万人の「リーチ!」のコール。W杯で生まれた応援スタイルが定着していた。日本を史上初の8強に導いた主将が再出発。W杯後、これからのラグビー界に新たなスタートをもたらすため、新シーズンから自身へのコールをやめるように要求したこともある。でも、生で聞くとやっぱり嬉しかった。

「開幕戦に多くの方が来てくれたことはとても幸せ。凄く良かったです。朝から並んでくれた。この会場でプレーできたこと嬉しいです。リーチコールはボールを持つ機会が少なかったけど、しっかり耳に届いていた。来週ももっとボールタッチが増えるように頑張りたい」

 6日にチームに合流したばかり。本調子とは言い難い。それでも、巨体を揺らして走り回った。W杯では会場にならなかった“聖地”を2万人が埋め尽くした。「僕はトップリーグに来て9年目。初めての光景だった。W杯が決まって10年かけてファンを増やそうとしてきた。今回増やせたことを嬉しく思う」。幸せをかみしめた。

 史上初のW杯8強入り。準々決勝で南アフリカに敗れ、涙した。主将には日本国民から「ありがとう」と感謝の言葉が注がれた。だが、本人は未来を見据え「ゼロからスタートしたい」と肉体改造に着手。「体を絞って、肉を食べないようにしてきた。肉を食べるとどうしても米をたくさん食べてしまう」とプランを明かす。

 しかし、うまくはいかない。すっかり慣れた日本食。31歳になり、魚だけに絞ろうとしたが「(W杯後)ニュージーランドに帰った時が105キロ。日本に帰ってきて109キロ。今もだよ。増えちゃったね(笑)」と頭をかく。それでも、W杯時の113キロよりは少し引き締まった。

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