なぜ退場に? 開始88秒の悲劇に本拠地ファン疑問、敵選手も唖然「見たことない」
米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズは3日(日本時間4日)、本拠地でトレイルブレイザーズに103-122で敗戦。負傷などで欠場の多いチーム状況の中、アイザイア・トーマスが試合開始から88秒で退場処分を受けた。両軍選手、ファンも驚く判定が波紋を呼んでいる。
アイザイア・トーマスが審判を押したとして開始88秒で退場処分
米プロバスケットボール(NBA)のウィザーズは3日(日本時間4日)、本拠地でトレイルブレイザーズに103-122で敗戦。負傷などで欠場の多いチーム状況の中、アイザイア・トーマスが試合開始から88秒で退場処分を受けた。両軍選手、ファンも驚く判定が波紋を呼んでいる。
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開始早々、ウィザーズにアクシデントが起きた。第1クォーター(Q)88秒。トーマスがカーメロ・アンソニーとライン際でボールを奪い合う。どちらもボールを手放さない。すると、態勢を崩したトーマスが目の前にいた審判の胸を腕で押すような形になった。押された審判は最前列の観客の膝に座りかける。すぐに立ち上がったが、笛をくわえていた審判は人差し指を立てたまま、思い切り右手を振り回した。なんと退場をコールしたのだ。
唖然とした顔で審判を見つめるトーマス。周囲の観客の目も点になった。ジャンプボールをアピールしていたトレイルブレイザーズのデイミアン・リラードも、何が起きたか分からないような表情。会場は騒然となり、トーマスらウィザーズの選手たちが抗議する中、審判は一連のプレーをレビュー。判定は覆らずトーマスは試合開始から90秒もプレーせず、コートを後にした。
試合後の会見。質問を受けたウィザーズのスコット・ブルックスHCは、自分の立っていた位置から見えた状況を説明した上で「彼(審判)はより見やすい位置にいた」と判断に一定の理解を示した。
続けて「(審判は)リプレーを見ていたから正しいコールをしたと思いたい。わからないけれどね。不運だった。我々は選手の人数が必要な状況にあったからね。タフだったよ」と多くのけが人を抱える中で、この退場が試合に大きな影響を及ぼしたことを示唆した。