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村田諒太戦へ、“隠密練習”のバトラーは総合格闘技ジムにいた 母国カナダ記者が証言

ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の予備検診が20日、都内のホテルで行われ、全選手とも異常なしと診断された。WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)は同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)と初防衛戦。強打同士の対決となる試合展開はどうなるのか。取材で来日したカナダの放送局「TVAスポーツ」のアンディー・マイリ―記者を直撃した。

村田諒太(右)【写真:浜田洋平】
村田諒太(右)【写真:浜田洋平】

「12.23」村田諒太VSバトラー、カナダ放送局記者「持っているものは似ている」

 ボクシングのトリプル世界戦(23日、神奈川・横浜アリーナ)の予備検診が20日、都内のホテルで行われ、全選手とも異常なしと診断された。WBA世界ミドル級王者・村田諒太(帝拳)は同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)と初防衛戦。強打同士の対決となる試合展開はどうなるのか。取材で来日したカナダの放送局「TVAスポーツ」のアンディー・マイリ―記者を直撃した。

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 15勝12KO2敗でKO率70.6%の村田に対し、バトラーは28勝24KO1敗1分けでKO率80%を誇る。弾丸のように次々とパンチを繰り出すことから、愛称は「Bang Bang(バンバン)」だ。マイリー氏は、プロデビューした2014年3月の前からバトラーを取材してきた。挑戦者のスタイルを熟知し、両者の試合展開をこう予想する。

「2人ともパンチ力がある選手で、比較をするとそこに大差はないと思う。キャリアは違うが、体形も含め身長やスタイルなど持っているものは似ているね。そして、そのスタイルがリングでどう生きるかだ。ただ、一つ違うのはジャブ、それと防御。ムラタはガードが上手く、凄くパンチを受けられる選手。スティーブンはもちろんガード(の攻略)を勉強してきているが、そこのぶつかり合いがどうなるかが勝敗を分ける」

 今回の予備検診で村田は身長183.5センチ、リーチ190.0センチ、首回り39.0センチ、胸囲97.0センチ。挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(カナダ)は身長181.8センチ、リーチ190.0センチ、首回り39.0センチ、胸囲91.0センチだった。胸囲以外は、ほぼ同じ。パンチ力の高い2人だが、村田の持つ鉄壁のガードには一目置いているようだ。

 マイリー氏は「メンタルもとても成熟している」とバトラーを評価。若くして妻と2人の子供を持つ挑戦者に「まだ24歳だが、年齢以上の成熟度がある。2人の子供がいて守るものがあるんだ。今回、子供は日本に来ていない。子供をカナダに置いてきて、妻が来ている」と明かした。遠く離れた地で応援する子供の存在が力になるという。さらに世界初挑戦に懸ける覚悟の強さを代弁した。

「子供のころからそこまで余裕があって育ったわけではなく、苦労も経験している。だから、そういうものも含めて凄く円熟味があるんだ。ボクシングに救われた人だから、ボクシングを凄く大事にしている。31戦目で24歳。若い選手だが経験もあるのが強いところ」

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