渋野日向子が激動の1年を回顧 笑顔の裏に苦悩「笑っておかないといけないのかと」
女子ゴルフのツアー最終戦・LPGAツアー選手権リコー杯は1日、宮崎CC(6535ヤード、パー72)で最終日が行われ、首位と2打差の3位で出た賞金ランク3位の渋野日向子は3バーディー、1ボギーの通算7アンダーで2位タイ。逆転賞金女王へ単独2位以上の最低条件をクリアできず、鈴木愛に2年ぶりの賞金女王を譲ったが、試合後の会見で激動の1年を振り返った。
シーズン総括、試合後の会見一問一答「『スマイルシンデレラ』と言われて…」
女子ゴルフのツアー最終戦・LPGAツアー選手権リコー杯は1日、宮崎CC(6535ヤード、パー72)で最終日が行われ、首位と2打差の3位で出た賞金ランク3位の渋野日向子は3バーディー、1ボギーの通算7アンダーで2位タイ。逆転賞金女王へ単独2位以上の最低条件をクリアできず、鈴木愛に2年ぶりの賞金女王を譲ったが、試合後の会見で激動の1年を振り返った。
昨年、プロテストに合格したばかりの渋野は5月のサロンパスカップでツアー初優勝。8月の全英女子オープンでは日本人42年ぶりの海外メジャー制覇を成し遂げた。「スマイリングシンデレラ」の愛称とともに国民的ヒロインとなり、国内ツアーは4勝。ステップアップツアーに出場していた昨年とは一変したシーズンとなり、賞金ランク2位で堂々と終えた。
試合後の会見では激動の1年を振り返り、笑顔の裏に隠された苦悩も明かした。会見の主な一問一答は以下の通り。
――この1年で一番しんどかった時は。
「9月の(日本女子プロ選手権)コニカミノルタ杯(33位)の時かな。メンタル的なものですかね。メジャーだから結果を出さないと、と。プレッシャーをかけすぎた。なんで、あの時(全英で)できたのにできないのかと。(全英直後の)8月のmeijiカップ(13位)でとりあえず完走できればいいと思って、NEC軽井沢(3位)もとりあえず3日間無事でやれたらいいと意識してやれた。(コニカミノルタ杯は)結果を出さないといけないと、その時と違う感じだった。それもあるし、メジャーもあるし、上位争いしたい気持ちもあった」
――賞金2位の意味は。
「最初はシードを狙って頑張ってきた年に2位は予想外。ここまで結果が出たのは予想外。『1年間よく頑張ったね』って神様がいってくれたのかなと思いつつ、『まだ早いよ』っていうこともあるのだと思う。そう思わせてくれる2位だった」
――この1年間の点数は。
「難しいですね。結果としては100は超えているんですよ。98点で。2点は(8月の)軽井沢の3パットです」
――技術の課題は。
「やっぱりアプローチかな。ショット力も全く足りていなかった。縦距離が合わないし、ブレるし、パットも真っすぐのラインがかすりもしない。まだまだだなと思う」