鈴木愛に最後の試練 パット不調で試行錯誤「パターのせいでも、私のせいでもない」
2年ぶり2度目の賞金女王へ、過去の経験生かす「ビッグスコアを出すしかない」
今大会で使用しているパターと結果は同じ。長年培ってきたものに狂いがないことは確かだった。でも、何かがおかしい。外から見てもわからない絶妙な感覚を研ぎ澄ませながら、最後の18ホールに向かう。「フィーリング自体は悪くないと確かめられた。できることをやろうと思って遅くまで練習した。明日くらいいいことがあってもいいかなと思いたい」
思えば2年前もそうだった。キム・ハヌル(韓国)らと賞金女王を争うなか、高麗芝との感覚に苦しんだ。重圧を乗り越えて勝ち取った栄誉。経験を生かす時が来た。女王を争うライバルたちの成績を見ながらゴルフをするつもりはない。
「人のことを考えてもしょうがない。(スコアボードを)見て自分がよくなるわけではない。もう少し自分が伸ばせば、明日優勝のチャンスがあると思っていた。人のことを考えてもしょうがないですし、人がどうこうではなく、自分がやった結果がどうなるか。ビッグスコアを出すしかない」
泣いても笑ってもあと1日。2年ぶり2度目の賞金女王へ、最後の試練を乗り越える。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)