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鈴木愛に最後の試練 パット不調で試行錯誤「パターのせいでも、私のせいでもない」

女子ゴルフのツアー最終戦・LPGAツアー選手権リコー杯は30日、宮崎CC(6535ヤード、パー72)で第3日が行われ、首位と3打差の3位で出た賞金ランク3位の渋野日向子(RSK山陽放送)は5バーディー、4ボギーの通算5アンダーで2打差の3位につけた。賞金ランクトップの鈴木愛(セールスフォース)、同2位の申ジエ(韓国)はともに17位からスタートし、鈴木は1アンダーの12位、申はイーブンパーの17位。単独2位以上になれば自力で女王戴冠となる鈴木は、降りかかった試練を乗り越えようともがいている。

鈴木愛【写真:Getty Images】
鈴木愛【写真:Getty Images】

単独2位以上なら自力賞金女王、鈴木愛は12位で最終日へ

 女子ゴルフのツアー最終戦・LPGAツアー選手権リコー杯は30日、宮崎CC(6535ヤード、パー72)で第3日が行われ、首位と3打差の3位で出た賞金ランク3位の渋野日向子(RSK山陽放送)は5バーディー、4ボギーの通算5アンダーで2打差の3位につけた。賞金ランクトップの鈴木愛(セールスフォース)、同2位の申ジエ(韓国)はともに17位からスタートし、鈴木は1アンダーの12位、申はイーブンパーの17位。単独2位以上になれば自力で女王戴冠となる鈴木は、降りかかった試練を乗り越えようともがいている。

 この日も浮かない表情のままだった。鈴木は1番残り124ヤードの第2打を9アイアンでピンそば1メートルにつけてバーディー。最高の出だしだったが、以降はパープレーが続いた。9番でバンカーから1メートルに寄せて伸ばす。しかし、11番で70センチのパーパットを外すと、12番も1メートル半が入らず連続ボギー。13、14番で取り返したが、満足できる内容ではなかった。

「1番は流れはよくて今日はいけるぞっていう気がしたけど、やっぱりパターが入らない。バーディーパットが入らないのでなかなかスコアにならない。残念なプレーが多い。パッティングは悪くないけど、とにかく入ってくれない。いいところに打っても入らないので、それはどうしようもない。

 立ち上がりもよかったけど、11、12番がもったいなかった。それさえなければという感じです。(パットが)とにかく入ってくれなかった。グリーンが例年より重いので、いいパットをしても入ってくれないので、何かやりようがないかなと思います。ボギー、ボギーはこの展開では『ないな』と思って(13番から)吹っ切れてやれた」

 今大会はパットに苦しんでいる。国内ツアーでは珍しい高麗芝。いつもと異なる感覚にツアー屈指のパット巧者が手を焼いている。今季は故障などの影響で練習量を抑えてきたが、前日は「エースパターを引っ張り出して体で押す練習をした」と遅くまで練習グリーンで球を転がした。

「とにかくフィーリングは悪くないので、もしかしたらパターとグリーンの相性が合っていないんじゃないかと考えて、パターを変えてみたけど同じ。パターのせいでもないし、私のせいでもないので、とにかく芝の生え方がいつもより長いので、本当にちょっとしたところで切れたり、切れなかったりしている。それは自分でコントロールしようがないので難しい」

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