井上尚弥のクリンチ「初めて見た」 大橋会長が「俺は面白くない」試合で感じた成長
モンスターがまた一つレベルアップ「尚弥が大きく成長できた12ラウンド」
完璧で穴のない井上。パンチをもらわないため、打たれ強さ、耐久力に疑問を持つ声が多かったが、ドネアの強打を受けても立ち続け、懐疑的な目線を一蹴した。大橋会長も「ダウンを取って素晴らしい試合になった。尚弥の心配していたタフネス、それを証明できた。とてつもなく価値がある」と絶賛した。
「11ラウンド(のドネアのダウン)は10カウントしたんじゃないかな(笑)。20秒くらいあったように思えた。尚弥が大きく成長できた12ラウンドだった。アクシデントを乗り越えたのが大きい。技術、気迫があった。これがボクシング。成長を感じさせる一戦だった」
アマ時代から見守り、強さに絶大な信頼を置く会長も不安のよぎる激闘。モンスターがまた一つ経験値を上積みした。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)