「井上にとって初の本物の戦いに…」 ドネア陣営、井上尚弥との伝説名勝負を称賛
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝は7日、WBA&IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち、優勝を達成した。戦前の井上圧勝予想を覆し、モンスターを追い詰めたドネアのプロモーターを務めるリチャード・シェーファー氏は「THE ANSWER」の単独取材に応じ、健在ぶりを示した36歳のフィリピンの閃光を称賛。「イノウエにとっては初めての本物のファイトになった」と試練を突きつけたと高く評価している。
ドネアのプロモーターが単独取材で評価「この試合で井上は多くを学んだ」
ボクシングのワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)のバンタム決勝は7日、WBA&IBF王者の井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)に判定勝ち、優勝を達成した。戦前の井上圧勝予想を覆し、モンスターを追い詰めたドネアのプロモーターを務めるリチャード・シェーファー氏は「THE ANSWER」の単独取材に応じ、健在ぶりを示した36歳のフィリピンの閃光を称賛。「イノウエにとっては初めての本物のファイトになった」と試練を突きつけたと高く評価している。
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世代交代を掲げ、頂上決戦に臨んだ無敵のモンスターに待っていたのは、想定外の展開だった。ドネアの閃光フックを浴び、2回に右目の上をカット。流血で視界を奪われた井上は、ドネアのパンチを何度も浴びた。猛攻をクリンチで凌ぐ場面もあった。そんな戦いぶりをリングサイドで見つめた大物プロモーターのシェーファー氏は単独取材で印象を語った。
「ノニトは凄まじい戦士であることを証明した。数々の王者をKOで倒してきたイノウエに厳しいダメージを与えた。鼻から出血させ、キャリアで初めてカットさせた。イノウエにとっては初のリアルファイトだっただろうか。ノニトの存在は大きな試練になっただろう。この試合でイノウエは多くを学んだことだろう。もっと偉大なファイターになるための糧を手にできたのではないか」
試合後に病院に直行したドネアの代わりに思いを語ったシェーファー氏。体格差を生かしてプレッシャーをかけ、閃光のカウンターで井上に脅威を与えた5階級制覇王者は、無敵のモンスターにとっても最高の手本になったと分析した。11回に強烈なボディフックでダウンを奪われたドネアだが、最後まで戦い切った。死闘の終わりを告げるゴングが鳴り響くと、2人は抱き合った。