井上尚弥が堂々の「世代交代」宣言「日本を背負って」 隣のドネアも火花「壁になる」
11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われるボクシング・ダブル世界戦の公式会見が5日、都内のホテルで行われた。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝では、WBA・IBF王者・井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)と激突。軽量級の“新旧スター対決”に臨む両者は、そろって意気込みを語った。
「11・7」WBSSバンタム級決勝の公式会見、決戦まであと2日
11月7日にさいたまスーパーアリーナで行われるボクシング・ダブル世界戦の公式会見が5日、都内のホテルで行われた。ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)バンタム級決勝では、WBA・IBF王者・井上尚弥(大橋)がWBAスーパー王者ノニト・ドネア(フィリピン)と激突。軽量級の“新旧スター対決”に臨む両者は、そろって意気込みを語った。
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井上は昨年10月のWBSS初戦以来、1年1か月ぶりの国内リングとなる。大会プロモーターのカレ・ザワーランド氏も出席。雰囲気も盛り上がり、同氏と笑顔で握手をした井上はホームで戦う決戦に向け、闘志を燃やしている。ここまでの公開練習では、日本の報道陣に「世代交代になる」と話していたが、ドネアを隣にして改めて世代交代をすると突きつけた。
「決勝まで残り2日。トーナメント始まって1年。いよいよここまで来たという思う。ドネア選手と戦えるのは自分が一番望んでいた形です。ドネア選手のボクシングはプロに転向する前からずっと見てきた選手で、憧れの一人なので、その選手とこの決勝で戦えることが誇り。まあ、世代交代。それを確実に成し遂げたい。
ボクシング界は4団体あるなかで、最強を決める戦い。日本を背負っていると思っている。ここで勝てないと今後日本人はここまで来れないと思う。その突破口として勝ちたい。見てみたい景色が山ほどあるので、そこに向けて頑張るのみです」
4日の予備検診では、カメラを向けられると、映画監督のように「3、2、1、アクション!」と言いながら手を叩くなど、冗談めかしていた。井上の検診中には、背後でVサインを作ってフラッシュを浴び、余裕たっぷりだった。この日も会見場に入ると、関係者と笑顔で握手を交わし、リラックスムード。井上との試合にこう語った。
「ここまで大変素晴らしい経験をさせていただいた。この決勝まで来られたことはファイターとして誇りに思う。東京で試合ができることを大変嬉しく思います。特にこのWBSSの決勝で、イノウエと対戦する事実が特別な気持ちを芽生えさせている。
たくさんの称号を得たが、それはプロとして戦うことがモチベーションになる。若きスターが立ち向かってくることはいいことですし、彼は世代交代の言葉を使っているが、その前に立ちはだかる大きな壁だと思っている。数多くの実力ある選手と戦ってきたが、それと彼が何が違うかというと、彼はPFPトップだということ」
前売り券は完売し、運命の一戦まであと2日。互いに自信を秘め、会見場は緊張感に満ちていた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)