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奥原希望、初の世界ランク1位も…「物足りなさを感じている」と語る理由は

バドミントン日本代表が29日、欧州遠征から帰国した。女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)は、デンマークオープンで準優勝。続くフランスオープンは2回戦で敗退したが、世界ランク1位のタイ・ツーイン(台湾)がランキングポイントを上乗せできなかったため、29日更新の世界ランクで上回り、初めて1位となる。

欧州遠征から帰国した奥原希望【写真:平野貴也】
欧州遠征から帰国した奥原希望【写真:平野貴也】

欧州遠征から帰国、奥原は29日更新の世界ランクで1位に昇格

 バドミントン日本代表が29日、欧州遠征から帰国した。女子シングルスの奥原希望(太陽ホールディングス)は、デンマークオープンで準優勝。続くフランスオープンは2回戦で敗退したが、世界ランク1位のタイ・ツーイン(台湾)がランキングポイントを上乗せできなかったため、29日更新の世界ランクで上回り、初めて1位となる。


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 山口茜(再春館製薬所)に続き、同種目で日本選手2人目となる快挙だが、奥原は「目標の一つでもあったので嬉しい気持ちはもちろんあるけど、タイトルを取れていない中での1位は、喜び切れないというか、心の中で歯がゆさがあるというか、物足りなさを感じている。まだまだ、堂々と世界ランク1位と胸を張れない」と正直な気持ちを語った。

 奥原は、2016年リオデジャネイロ五輪で3位。シングルス種目で日本勢初となるメダルを獲得した。翌17年には世界選手権で初優勝。世界のトップを争う存在だ。1位、優勝に対するこだわりは、強い。今夏の世界選手権でも銀メダルを獲得しており、強さを見せているが、今季の個人戦では、優勝がない。「デンマークオープンは、決勝まで進めたけど、またタイトルを取れずにタイ・ツーイン選手に負けてしまって、また2位か……という悔しい思いがあった」と話すなど、結果には満足していない。

 一方、今季から実業団を離れてプロとして活動する中で、最大の目標とする2020年東京五輪に向けては、着実に手応えを得ている。欧州遠征2大会では、ともにリオ五輪金メダルのキャロリーナ・マリン(スペイン)と対戦し、1勝1敗。スピード感のあるプレーが持ち味の相手に、持ち味のフットワークで対抗してみせた。「(長期の負傷欠場から)完全にカムバックしてきたマリン選手と、彼女の持ち味である速い展開のスピードでやりあえた。相手の土俵で戦えたことは、すごく自信になる。マリン選手のスピードが速いからといって、ほかの部分で戦おうとするのでなく、今は、そこ(速さ勝負)で戦うことが、私にとってプラス」と話し、敗れた試合も含めて収穫を得た。

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