井上尚弥、“じゃんけん的展開”に絶対の自信「ドネアの動きを全てインプットした」
百戦錬磨のドネアに奇襲の可能性「十分、考えられる」
ドネアによる“奇襲”の可能性について「十分、考えられる」とした井上。しかも、百戦錬磨のベテランは技術の引き出しが多い。どんな展開でもハイレベルな戦いを演じられる。だからこそ「キャリア」が警戒ポイントなのだろう。だが、井上は引き出しの数でも天下一品。「もちろん違うことをやってくる想定もしている。崩していく展開も想定しながら、どのように来ても対応する準備はしている」と万全を強調した。
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数々の敵を葬り去ったドネアだが、「今まで対戦した相手は自分ではない。ドネアは自分とやったことがないですし、向こうも考えているところがあると思う。キャリアというものは、試合に一番出るものだと思うけど、自分には若さとスピードがある。それを生かして戦いたい」と絶対的な自信を持つ。陣営の大橋秀行会長も「スピード差が大きい。これはもう縮められない差です」と揺るがない。
「フィリピンの閃光」と称される強烈な左フックも、受けるイメージはないのだろう。かつての憧れの存在で、フットワークなど参考にしてきた相手が敵となる。「ドネアの試合は、最近のものも、全盛期のものも見た。昔から見てきたので、ドネアの動きは全てインプットされている」
モンスターVSフィリピンの閃光。両者は8月の発表会見でも、互いに手の内をさらすまいと丁寧に質問に答えていた。ゴングが鳴ってから初めてわかる“じゃんけん”のような胸を躍らせる展開。どうなるかわからないカードはそそられる。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)