16年ぶり“NBAの日” トイレにも行かせない、沸騰した日本の「エネルギーレベル」
米プロバスケットボール(NBA)のプレシーズンゲームが8日、さいたまスーパーアリーナで行われ、昨季王者のトロント・ラプターズがヒューストン・ロケッツを134-129で下した。NBAの日本開催は16年ぶり13試合目。集まった2万348人の観衆が熱狂した。ラグビーW杯で列島が盛り上がる裏で、埼玉のバスケットコートがお祭り騒ぎとなっていた。
2万人集結、熱狂の1日の舞台裏…お祭り騒ぎにMVP男「ショーを見せたかった」
米プロバスケットボール(NBA)のプレシーズンゲームが8日、さいたまスーパーアリーナで行われ、昨季王者のトロント・ラプターズがヒューストン・ロケッツを134-129で下した。NBAの日本開催は16年ぶり13試合目。集まった2万348人の観衆が熱狂した。ラグビーW杯で列島が盛り上がる裏で、埼玉のバスケットコートがお祭り騒ぎとなっていた。
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上野から出た電車内には、すでにラプターズのユニフォームを着た人がいた。なんとなく乗客の平均身長が高い気がする。さいたま新都心駅に着くと歩き出す方向は同じ。みんなバスケファンだった。
午後2時30分を過ぎた頃。会場近くには500人は軽く超えているであろう長蛇の列が出来上がっていた。文字通り蛇のように曲がりくねった列で待つ人の群れ。開門は5時と聞いていただけに、最初は何の行列かわからなかった。疑問に思い、先頭に向かうとNBAグッズがズラリ。3時オープンの売り場にファンが大挙していた。
16年ぶりにやってきたNBAプレーヤーたち。昨季覇者のラプターズは初来日だった。彼らは練習から日本のファンの視線を集めていた。鮮やかな3ポイントシュートに豪快なダンク。爆音で流れるDJの音楽やマスコットキャラクターもアメリカンな雰囲気を醸し出す。ファンは選手入場口に群がり、サインをねだった。選手たちも快く対応。かつてのNBAオールスター常連で、すでに現役を引退したクリス・ボッシュが現れると、色紙片手に「ボッシュー!!」と絶叫しながら身を乗り出す人もいた。
午後7時過ぎ、ショーの開演時間だ。ロケッツは16-17年シーズンMVPで今季新加入のラッセル・ウェストブルック、17-18年シーズンMVPのジェームズ・ハーデンらが先発。会場は大勢の人が入った影響か、スタンドの一画に設けられた記者席では、ネットがほとんどつながらない。米国代表として12年ロンドン五輪金メダル、14年W杯でも優勝メンバーだったハーデンが序盤から3ポイントシュートを沈めると、どよめきとともに「やべ~!」「かっこいい!」「デカいな」「来てよかった!」などの歓声が上がった。
試合の合間には、ド派手な音楽とともにチアリーダーが踊り出す。ファンも一緒になってお祭り騒ぎだ。さらにトランポリンを使ったパフォーマーたちも登場。ゴールより上まで体が浮き上がり、体操選手さながらの宙返りをすると、そのままアクロバットなダンクを決める。観客をトイレに立たせる暇も与えない。一つ一つが本物のパフォーマンス。試合前も、間も、もちろん選手のプレーも全てがのエンターテインメントだった。