16年ぶり日本開催に埼玉熱狂「やべ~!」 昨季王者ラプターズが134-129でロケッツ下す
米プロバスケットボール(NBA)のプレシーズンゲームが8日、さいたまスーパーアリーナで行われ、昨季王者のトロント・ラプターズがヒューストン・ロケッツを134-129で下した。NBAの日本開催は16年ぶり13試合目。10日にも同会場で両チームが対戦する。
NBAが16年ぶり日本開催
米プロバスケットボール(NBA)のプレシーズンゲームが8日、さいたまスーパーアリーナで行われ、昨季王者のトロント・ラプターズがヒューストン・ロケッツを134-129で下した。NBAの日本開催は16年ぶり13試合目。10日にも同会場で両チームが対戦する。
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ロケッツは16-17年シーズンMVPで今季新加入のラッセル・ウェストブルック、17-18年シーズンMVPのジェームズ・ハーデンらが先発。米国代表として12年ロンドン五輪金メダル、14年W杯でも優勝メンバーだったハーデンが序盤から3ポイントシュートを沈めると、どよめきとともに「やべ~!」「かっこいい!」「デカいな」などの歓声が上がった。
ラプターズは1年を通じて最も成長した選手に贈られるMIP賞に輝いたフォワードのパスカル・シアカムが先発。切れ味鋭いドリブルで魅了すると、30-30の同点から3ポイントシュートでネットを揺らす。一進一退の攻防が続き、本場のプレーに観衆は酔いしれた。ハーデンは第1クォーター(Q)だけで21得点をマーク。日本のファンの前でハイスコアの展開となり、44-40のロケッツリードで12分間の濃密な第1Qを終えた。
第2Qもロケッツ優勢となり85-73で後半へ。両チームともスピード、パワー、テクニックなど全てにおいて迫力あるプレーを見せつける。体勢を崩しながらもシュートを決めたウェストブルックのプレーに大歓声。ハーデンが前後左右に細かくステップを刻み、ディフェンスを翻弄。フェイダウェーで鮮やかにこの日32点目を奪い、「マジでうまいよね」と感嘆の声を漏らすファンもいた。
第3Qを106-99のロケッツリードで終えたが、第4Qにラプターズが逆転。昨季王者が終盤に意地を見せ、ともに大量得点となった試合を制した。八村塁(ウィザーズ)や渡邊雄太(グリズリーズ)らの活躍で空前のブームが起こる日本バスケ界。NBAプレーヤーの技がファンを喜ばせた。
ラプターズは昨季NBA決勝でMVPに輝いたカワイ・レナードがクリッパーズへ、ダニー・グリーンがロサンゼルス・レイカーズへ移籍。7月に左手親指の手術を受けた主力のカイル・ラウリーは欠場した。16年ぶりの日本開催となり、この日のグッズ売り場には、オープン前から500人以上が大行列。練習から世界トップクラスのプレーを目の当たりにしたファンは、大盛り上がりだった。
会場は8月に行われた日本代表の強化試合と同様に満員となった。NBAと提携する楽天の三木谷浩史会長兼社長が試合前にコート上で挨拶し「凄い人ですね。本当に。16年ぶりのNBAジャパンゲームスにようこそ!」と叫ぶと大盛り上がり。「素晴らしいチームが来てくれた。楽天はNBAを応援していきたい」と語った。会場にはバスケ好きで知られるお笑いコンビ・ハライチの澤部佑やF1のルイス・ハミルトンなど大物も観戦に訪れ、大型モニターに映し出されると笑顔を見せていた。
シーズン開幕戦は、ラプターズがドラフト全体1巡目指名を受けたザイオン・ウィリアムソンを擁するニューオーリンズ・ペリカンズと22日(日本時間23日)に激突。ロケッツは24日(同25日)にミルウォーキー・バックスと対戦する。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)