35歳になった「山の神」今井正人が“圏外”の25位でも最後まで走り抜いた理由
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC・明治神宮外苑発着)が15日に行われ、30人が出場した男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で1位となり、2位の服部勇馬(トヨタ自動車)とともに内定。大学時代に「山の神」と謳われた今井正人(トヨタ自動車九州)は2時間21分15秒で25位に終わった。
五輪権利獲り争いから離される展開も完走「絶対に最後まで行くぞと」
マラソングランドチャンピオンシップ(MGC・明治神宮外苑発着)が15日に行われ、30人が出場した男子は中村匠吾(富士通)が2時間11分28秒で1位となり、2位の服部勇馬(トヨタ自動車)とともに内定。大学時代に「山の神」と謳われた今井正人(トヨタ自動車九州)は2時間21分15秒で25位に終わった。
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初代「山の神」は最後まで前を見て、走り切った。今井は優勝した中村から遅れること10分近くでフィニッシュ。今年3月の東京マラソンで日本人2位に入り、出場権を掴んだ35歳は「ゴールまで来られたのは、応援してくださった方が背中を押してくれたおかげ」と感謝。25位という結果ながら、沿道から声援を送ってくれたファンに頭を下げた。
レース前は「思い切って楽しもうと。こんな機会はない」と決め、スタートラインに立った。しかし、序盤は2位集団につけたが、徐々に離され、中間地点では2位集団からも2分の差がついた。「勝負してわくわくすることが『楽しむ』。後半は思い通りにいかないシーンになってしまったので、そういう意味で悔しいというか、情けないレースになった」と悔しがった。
順大2年当時の箱根駅伝で山上りの5区で驚異の12人抜きを演じ、「山の神」として全国区になった。社会人になって以降は15年東京マラソンで当時日本歴代6位の2時間7分39秒をマークし、存在感をアピールした。ところが、選出された夏の世界選手権代表に選ばれながら、大会直前に髄膜炎を患って欠場。その後も不振に喘いだが、今年に入って復活の兆しを見せていた。