井上尚弥、英名伯楽が証言した怪物の二面性「グラブにバズーカ砲を装着しながら…」
伝説の名チャンプと比較「スピードがありながらパワーを一切損ねない」
「だが、一旦イノウエが左フックを炸裂させたらゲームオーバー。接近後のボディショットで戦闘不能にした。あれだけのクオリティを持つファイターであるロドリゲスがコーナーを向いて、首を振ったことがイノウエのパワーを大きく物語っている。彼は滅多打ちに遭っていた。あれだけ小柄なのにあそこまでのパワーを有していることは信じられない」
昨年5月のタイトル戦で英国のバトラーは体重超過の末にロドリゲスに判定負け。その実力を知る名伯楽だけに、2度目のダウンの際に心をへし折った井上のパワーに驚嘆した。さらに「スピード」という項目で、ギャラガー氏は伝説の名チャンプを比較対象に挙げている。
「シュガー・レイ・レナードについて考えると、彼は凄まじいスピードにある程度のパワーをミックスさせている。デイブ・フリーンやドニー・ラオンデ戦のKO劇を見ればわかる。イノウエはスピードを拳に乗せているにも関わらず、パワーを一切損ねることがない。彼は強固な一撃を打つが、コンビネーションも素晴らしい」
そして「その連打におけるショットの選択もとても感銘的なんだ」とも付け加えたという。ギャラガー氏はロベルト・デュラン(パナマ)ら実力者と繰り広げた名勝負で有名なボクシング界の5階級制覇王者の名手レナードと井上を比較。スピード、パワーを共存させる規格外の才能も高く評価していた。
(THE ANSWER編集部)