サニブラウン、世陸で虎になる 大物ぶり発揮「五輪だろうが名前が付いてくるだけ」
日本陸上連盟は1日、福岡市内で会見し、世界選手権(9月27日開幕・ドーハ)の代表内定選手10人を発表した。6月30日まで行われた日本選手権で、40年ぶりに男子100メートルと200メートルの短距離2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)らを選出。会見では代表の新ユニホームをお披露目し、「虎のように速くフィールドを駆け抜けられればいい」と強い決意を示した。
9月世界陸上3種目出場へ、代表新ユニお披露目「虎のように速く駆け抜ける」
日本陸上連盟は1日、福岡市内で会見し、世界選手権(9月27日開幕・ドーハ)の代表内定選手10人を発表した。6月30日まで行われた日本選手権で、40年ぶりに男子100メートルと200メートルの短距離2冠を達成したサニブラウン・ハキーム(フロリダ大)らを選出。会見では代表の新ユニホームをお披露目し、「虎のように速くフィールドを駆け抜けられればいい」と強い決意を示した。
2年ぶりに出場した日本選手権では、両種目とも出場2大会連続優勝。日本選手権で100メートルと200メートルの2冠を2度達成するのは、1947、49年の生駒一太、77、79年の豊田敏夫以来40年ぶり3人目の快挙だった。日本のスプリント界を引っ張る存在に成長した男は会見に先立ち、アシックス社の代表新ユニホームを着て登場した。
サニブラウンは「デザインのぱっと見が虎のような柄。コンセプトが砂漠のようなデザイン。虎のように速くフィールドを駆け抜けられればいい」と堂々の“虎宣言”だ。その後の会見では「まず100、200メートルで内定して一安心。まだ課題はあるので、フロリダに戻って、ベストパフォーマンスをドーハでできたらいい」と世界の猛者たちへの挑戦に向け、思いを語った。
28日の100メートル決勝では、2位の桐生に0秒14の大差をつける大会新記録10秒02をマーク。短距離2種目で2大会連続の世陸切符を手にし、400メートルリレーにも出場する。前回17年ロンドン大会の世陸では、200メートルで史上最年少18歳5か月で決勝に進出して7位入賞。100メートル準決勝では、スタート直後につまずくミスで10秒28だった。今年の大舞台で決勝進出を果たせば、同種目日本初の快挙。表彰台に立った日本人最上位は、東京五輪代表に内定する。
大会に向け「記録などの明確な目標はないけど、日本選手権もそうですけど、全米学生選手権でも出た課題を修正して、練習でやったことを試合で出せるように調整していきたい」と語った。ジュニア時代から世界の舞台を経験したことについて問われ、「まあ、今回は3回目(の出場)になるけど、世界大会だろうが、オリンピックだろうが一つの大会ですし、名前が付いてくるだけだと思っているので、自分のやるべきことに集中していきたい」と言ってのけた。
17年大会は多田修平、飯塚翔太、桐生祥秀、藤光謙司の4人で史上初の銅メダルを手にした。100、200メートルに加え、“リレー侍”でも爆発力を加える。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)