サニブラウンフィーバーの裏で… 報道陣300人集結でネット不通、現場にも熱狂の余波
男子100メートルで盛り上がった28日の陸上日本選手権(福岡・博多の陸上森競技場)。9秒97の日本記録保持者サニブラウン・ハキーム(フロリダ大)、自己ベスト9秒98の桐生祥秀(日本生命)が出場し、史上初の日本勢9秒台対決だった。平日にも関わらず1万4000人の観衆が集結。9秒台こそならなかったが、サニブラウンが大会新記録10秒02で出場2大会連続優勝を飾った。ファンを大いに盛り上げた裏で、注目の一戦に詰めかけた報道陣にも熱狂の影響が表れていた。
100m頂上決戦に観衆1万4000人、“9秒台対決”でフィーバー
男子100メートルで盛り上がった28日の陸上日本選手権(福岡・博多の陸上森競技場)。9秒97の日本記録保持者サニブラウン・ハキーム(フロリダ大)、自己ベスト9秒98の桐生祥秀(日本生命)が出場し、史上初の日本勢9秒台対決だった。平日にも関わらず1万4000人の観衆が集結。9秒台こそならなかったが、サニブラウンが大会新記録10秒02で出場2大会連続優勝を飾った。ファンを大いに盛り上げた裏で、注目の一戦に詰めかけた報道陣にも熱狂の影響が表れていた。
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大会最注目の第2日は、新聞、テレビなど報道陣約300人が終結。福岡空港近くの小高い丘の上にある会場で、報道陣にハプニングが発生した。男子100メートルは午後8時30分スタート。スタンドでは動画や写真を撮影し、SNSにアップするファンもいる。大勢の人が同時にネットを使用したことが影響したのか、ネットの通信環境が良好ではなく、記事や写真を送れない事態となった。
速報で選手の姿や言葉、熱い戦いの一部始終をいち早く伝えることも大切な仕事。それぞれの会社と電話で打ち合わせをしようにも、スマホの画面には「サービス停止」の文字が表れる人も。締め切りの迫る中で焦る記者の姿も見られた。
午後2時開門の直前には、会場入り口前に約500人の列ができ、先頭の男性は午前6時20分から待機する熱の入れよう。最終的には1万4000人が集まり、桐生は「いつもは100メートルは走るところだけお客さんがいるんですけど、今日はバックにもたくさんの方々がいて楽しかったですし、こうやって陸上界が盛り上がってよかったです」と喜んでいた。
200メートル予選などが行われた29日は、正午の開門に合わせて前日を上回る人が集まった。入り口前の広場に人が並びきれず、階段下の別の場所に急遽列を作って対応。先頭は午前7時過ぎから並んでいたという。大会関係者は「非常に盛り上がっている。朝早くから並んで下さる方々もいて有難いです」と話した。
今秋の世界選手権代表(9月27日開幕・ドーハ)を懸けて繰り広げられた戦い。陸上界の盛り上がりぶりを示すような出来事だった。
(THE ANSWER編集部)